Nutanix(ニュータニックス)で実現する
データ保護

現在わたしたちが利用している仮想化基盤はさまざまな脅威やリスクにさらされています。また、ほとんどの企業で大なり小なりのシステム障害を経験しており、それらのシステムダウンに伴う損失は1分あたりおよそ900,000円ともそれ以上ともいわれています。そのようなリスク/システムダウンを避けるべくNutanixは効果的なデータ保護/災害対策のソリューションを提供しています。

仮想化基盤を襲うさまざまなリスクに備える

Nutanixは、他のバックアップソフトやストレージなどを用いなくても、Nutanixが有している機能だけでさまざまなリスクに対応することが可能です。

Nutanixで簡単にデータ保護&DRを実現

Nutanix 仮想化基盤を襲うさまざまなリスクに備える

これらの機能はすべてNutanixの管理ツール:Prismから操作可能です。

シンプルかつ統合的な管理性は損なわれず、新たなツールのトレーニングを受けるような余計な時間も必要ありません。仮想化環境の俊敏性や管理性を保ったまま、データ保護や災害対策(DR、ディザスタリカバリ)、そして高速なリカバリーが実現できる仮想化基盤として提供されます。

Nutanixで守ることができるデータの範囲とは?

Nutanixはさまざまなリスクに対し、下図のように、小規模災害や大規模災害、RPO(Recovery Point Objective:目標復旧地点)、RTO(Recovery Time Objective:目標復旧時間)ごとにデータ保護/災害対策のソリューションを持っています。多くの企業が経験するであろうトラブルや障害をあらかじめ想定し備えることで、データを安全に守ることができます。

Nutanix Nutanixで守ることができるデータの範囲とは?

小規模トラブルから大規模災害まで、データを守りビジネスを継続させる

Nutanixでは仮想マシンのごとにSLAを設定して必要なデータ保護/DRを簡単に構築することが可能です。SRMやストレージオプションといった追加ライセンスや長期の構築作業は必要ありません。

問題が生じてもデータの消失は避けられる高い冗長性

NutanixではこれまでのストレージのようにRAIDでのデータ保護機能はありません。しかし、RAIDよりもデータ保護に優れたReplication Factor(以下「RF」)やというしくみを利用してそのノード上の仮想マシンから書き込まれたデータを他のノードへと分散して配置することでデータの冗長性を保っています。またRFと同様にデータの分散配置ができ、より容量効率に優れたErasure Cording-Xの選択も可能です。 これらのしくみとESXiのHA機能を利用することでNutanixにおけるノード障害(RF2なら1ノード)時でもシステムダウンとなることはありません。
ただし、Nutanixの筐体(Block)障害や設置してあるサイトを襲う大規模災害などへの対応は他の機能を利用する必要があります。

Nutanix 問題が生じてもデータの消失は避けられる高い冗長性

手軽なバックアップを用意する

RFはNutanixを利用するうえで欠かせないしくみですが、データ保護として一番利用されている機能はこちらのTime Stream機能となります。いわゆるスナップショット機能になりますが、仮想マシン単位でのスナップショットを管理ツール:Prismを利用して簡単に設定することが可能です。
このスナップショットをバックアップとして保持しておくことで、例えばオペレーションミスで仮想マシンを削除してしまった場合の復元ポイントとして利用したり、バッチ処理前のロールバック用途で利用したりすることが可能です。その他、取得したスナップショットをリネームしてテスト用仮想マシンとして利用するなど日々の運用で便利に利用できる機能です。
しかし、このスナップショット機能はお手軽ですが万能なものではありません。作業前のバックアップやオペレーションミス時のリカバリ元として利用できますが、取得したスナップショットごと消えてしまうようなNutanix筐体障害や大規模災害などには対応できません。

Nutanix 手軽なバックアップを用意する

大規模災害からデータを守る仕組みを作るために

Remote Replication/Metro AvailabilityはNutanix同士で仮想マシンのスナップショットを作成してそこからレプリケーション(転送)する機能となります。初回は仮想マシンのフル転送となりますが、以降はブロック単位の差分転送となります。
Nutanix筐体内でのデータの冗長化や保護をおこなうRFやTime Streamと異なり、別のNutanix筐体へとデータ転送をすることで筐体障害から大規模災害への対応も可能です。
Remote Replicationは非同期型のレプリケーションとなり最短で1時間に1回の同期が可能になります。被災時には災害対策サイト側の仮想マシンスナップショットからリストアする形となります。
Metro Availabilityでは同期型のレプリケーションとなり、プライマリサイトのNutanix上で発生したIOを災害対策サイトのNutanixへレプリケーションしてからIOを完了させます。被災時には仮想化ソフトウエアのHA機能を利用して災害対策サイト側で仮想マシンが起動します。

大規模災害からデータを守る仕組みをNutanixで実現

手間なくクラウドへバックアップ

Nutanix Cloud Connectはお客様が契約するAWS S3 / Microsoft AzureにNutanixで稼働している仮想マシンを転送する機能です。Remote ReplicationやMetro Availabilityと同様 に仮想マシン単位のスナップショットから転送ができます。Nutanix側で仮想マシンの差分転送やデータ転送の帯域の制限を行うことで75%以上の帯域を削減できます。

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保護するだけじゃない、Nutanixで実現する高速リカバリー

Time Stream機能で取得したスナップショットについては、これまで仮想マシン単位でのリストアとなっていましたが、仮想マシンを構成する中のファイル単位でのリストア機能が実装されました。また、それらのリストア作業をNutanix管理者だけでなくその仮想マシンの管理者で実施することも可能になります。
たとえば、間違ってファイルを削除してしまってもNutanixの管理者にわざわざリストアを依頼するのではなく、その仮想マシンを管理している担当者が自分で対象の仮想マシンもしくはその仮想マシン内の特定ファイルをリストアすることが可能です。この機能により、Nutanixの管理者は細かな作業依頼による運用負荷を削減でき、仮想マシンの管理者はよりスピーディーに作業を進めることができるようになります。