2020年3月17日

NutanixとService Now連携(後編)

昨年10月にヨーロッパで開催された.Next Copenhagenで、NutanixとServiceNowとの連携が発表されました。 前後編2部のうち、後編は主に連携機能の3つの内容の解説を中⼼に、どのようなことができるのかをより掘り下げていきます。

ServiceNow CMDB(構成管理DB)のNutanixハイパーコンバージドインフラストラクチャの検知とモデリングでの統合

2019年7月にリリースされたServiceNowのリリースでNutanix AHVとVMware ESXiを動作させているNutanixを検知することが可能です。
Prism CentralからREST APIにてNutanixのクラスタ、ホスト、仮想マシン(VM)インスタンス、カテゴリ、コントローラーVM、ストレージプール、 そしてストレージコンテナ情報をリアルタイムで連携・可視化させることができます。

主な機能:
  • AHV/VMware についてのNutanix HCI の管理画面での把握
  • ストレージプールとコンテナについての把握(空き容量 vs 利用可能容量)
  • イベントドリブンな検知によるほぼリアルタイムでの把握

より詳細な資料はNutanix社作成の動画およびservice now社のblog及びドキュメント(英語)をご参照ください。
ServiceNow Integration with Nutanix Prism Central
Visibility to Nutanix
Nutanix Acropolis discovery

ServiceNowのイベント、インシデントとNutanixのアラートの統合、及びX-Playによるその修復

Prism Centralバージョンでは、X-Play(「クロスプレイ」と発音)と呼ばれる新機能により、Nutanix Alertsに関連付けられたWebhookが有効になります。 Nutanixアラートが発生するたびに、X-Playはアラートを取得し、ServiceNowにプッシュします。
Nutanixの各アラートIDに対して、アラートを「ServiceNowに送信」X-Playアクションを呼び出すトリガーとして使用して、X-PlayでPlaybookを作成する必要があります。プッシュするにアラートごとに手動でアラートを作成できます。プレイブックをセットアップしたら、ServiceNowでイベントXMLをインポートすれば準備完了です。

ServiceNOWのリクエスト管理とNutanix上にホストされている場合のCalmプラグインによる統合

Prism central 5.11の一部であるcalm2.7のリリースにより、 ServiceNow用のcalmプラグインを使用すると、ServiceNowプラットフォームでサービスカタログアイテムとしてCalmブループリントを起動できます。Calmプラグインは、ServiceNOWで定義したITサービス管理(ITSM)およびIT運用管理(ITOM)プロセスを活用して、価値実現までの時間を短縮することにより、アプリケーションのプロビジョニングとライフサイクル管理を自動化するのに役立ちます

まとめ

以上前半・後半にわたり昨年のカンファレンスで発表された内容を中心に取りまとめました。ServiceNowは従来のITサービスマネジ メントの世界だけではなく、多様な業務効率化を実現します。Nutanix自身もシンプルなプラットフォームおよびユーザーエクスペリ エンスを持っているソリューションですが、ServiceNowとの連携はITの業務以外も含めた業務のシンプル化・ユーザーエクスペリエ ンス向上を実現します。すでにServiceNowを導⼊している場合、これからITSMツールとして導⼊を検討されている場合には、HCIと の連携も視野に⼊れてみてはいかがでしょうか︖