Innovation Leading Company

NTTコミュニケーションズ株式会社様

ジュニパーT1600導入事例

企業名:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社様

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、一個人から大手企業までと幅広い層をお客さまに持つ日本における情報通信のリーディングカンパニーである。インターネットの普及やグローバル化により、ブロードバンド・ユビキタス社会は新しいステージへと進む中、トラフィック増加対策としてジュニパーネットワークス Tシリーズ コアルータ T1600(以下、T1600)を導入した。その背景や効果などにつき、詳しくお話を伺った。

ユーザープロフィール

日商エレクトロニクスのサポートのおかげで、サービスに影響を与えることなく短時間、迅速な切り替えに成功しました。

企業名:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社様
http://www.ntt.com/index-j.html
設立:1999年7月
所在地:東京都千代田区
事業内容:電気通信事業

写真左から
NTTコミュニケーションズ株式会社 グローバル事業本部
大島 大氏、担当課長 福田 健平氏、主査 豊田 愛理子氏


NTT Com グローバル事業本部の事業内容

吹き出しNTT Com グローバル事業本部の事業内容を教えてください。

ICTソリューションカンパニーを標榜するNTT Comのグローバルサービスを取り纏める事業部です。国内外を問わず企業のお客様に、ネットワーク、データセンターというインフラ部分から、セキュリティ、ITマネジメントなどを含めたICTソリューションをグローバルに提供しています。また、海外現地法人を通じて、現地の事情に即した、最適なサービスを迅速に提供・サポートしていくことも私たちの大切な役割の一つです。
その中でも、私どもグローバルネットワーク部とグローバルIPネットワーク営業部は国際的なネットワーク接続サービスである「グローバルIPネットワークサービス」をISP事業者やコンテンツ・プロバイダ事業者などのお客さまへ提供したり、ネットワークの構築・保守などを行ったりしています。グローバルTier1プロバイダである当社の「グローバルIPネットワークサービス」は、アジア太平洋地域で最大級のIPバックボーンネットワークであり、アメリカ・ヨーロッパ・アジアの主要ISPとダイレクトに接続できるようになっています。

「グローバルIPネットワークサービス」は1997年にサービスを開始し、2001年から現在の形態のサービスとなりました。2004年には、世界の通信業界における優れた革新的サービスを生み出している企業に与えられる「World Communications Awards(※)」において「Best New Service(ベスト・ニュー・サービス賞)」を受賞したほか、グローバルビジネス全体でも同年に「Best Global Carrier(ベスト・キャリア賞)」を、また翌2005年にはアジアキャリアとして初の「Best Customer Care(ベスト・カスタマー・ケア賞)」を受賞しました。

(※)英国Terrapin社が主催する、通信・ITサービス提供事業者を対象として設置された賞

「グローバルIPネットワークサービス」世界各地域の接続状況
「グローバルIPネットワークサービス」世界各地域の接続状況

国内初の導入事例

吹き出し今回T1600の導入が国内初だとお聞きしていますが。

「グローバルIPネットワークサービス」の拡大のために2002年に国内初として日商エレクトロニクスから、バックボーンルータに
ジュニパーネットワークス Tシリーズ T640(以下、T640)を導入しました。今年2008年に再度国内初としてT640を同シリーズのT1600へのアップグレードを実現しました。

吹き出しT1600へのアップグレードを決定したきっかけは何でしょうか。

各国でのインターネットの普及やグローバル化にともない、日本と海外の間のトラフィックが増えてきたことが直接の理由です。
特に日米間の容量増加は急務でした。バックボーンルータの台数を増やすか、そうでなければハイパフォーマンスの機種に買い換えるか検討しなければなりませんでした。
しかし、増設にしても買い替えにしても、設備・運用コストが増加し、設置場所や電力も大量に必要になります。そこで、T1600のアップグレードを検討し始めました。アップグレードであれば、電源モジュールやバックプレーンなど一部のコンポーネントを差し替えるだけで、既存のバックボーンに配備されたT640の筐体を再利用しながら、現在のスペースで二倍の回線容量が処理できます。

期待に応え、付加価値もあったのがT1600導入の決め手

福田氏

「これからはヨーロッパやアジアとの間のトラフィック対策としても導入していきたいと思っています。」
NTTコミュニケーションズ
株式会社
福田 健平氏

吹き出しトラフィック増加に対応するためということですが、これは外せないという条件はありましたか。

条件は三点ありました。

まず、パフォーマンスが優れていること。パフォーマンスが今あるT640とさほど変わらないのであれば、意味がありません。加えて、仕様書に書かれている数値どおりのパフォーマンスが出る必要がありました。
仕様書記載の数値が単なる論理値で、実測値とかけ離れている製品もありますが、これでは当社の品質を担保できないため、実測して論理値を下回る製品は、検討対象から外しました。

二点目は、操作性に優れていることです。いくら高性能であっても、使い勝手が悪ければ運用面で安定性を欠いてしまいます。何らかのトラブルが発生したときに、操作性がよくないと迅速に対応することができないからです。

そして三点目は、互換性です。お客さまにご迷惑をおかけする可能性があるので、新たなシステムを構築するのに時間をかける訳にはいかないからです。

吹き出し他の製品も比較されたと思いますが、何がT1600導入の決め手となりましたか。

先程の外せない条件のうち二つ、仕様書通りのパフォーマンスが出ることと互換性という点が、特に他の製品よりも優れていました。

加えて、省スペース性です。これまでの1台分のスペースに2台分置けるという省スペースも決め手の一つです。スペースはそう簡単には広げられませんので、限られたスペースを有効に使えるというのは魅力的でした。

また省電力ということも考慮に入れました。T1600が消費する電力はT640を2台設置するのと比較して、20%強の電力削減が実現できます。直接運用コストの削減につながるほか、環境への配慮も図ることができます。

万全な準備がスムーズな移行の成功理由

吹き出しT1600へのアップグレード作業はスムーズにできましたか。

作業前に日商エレクトロニクスのラボで機材を借りて、予行演習をしました。バックアップシステムも用意してありますが、それでも長時間の作業は避けたいと思っていたからです。その甲斐があって、何の問題もなくT1600へ移行できました。どのような段取りと手順で作業をすれば一番スムーズにいくかを十分な時間をかけて研究できたのが大きかったです。

そのような予行演習ができないと、本来なら移行は大変な作業になるところですが、実際の作業は全体をとおして5時間もかからず終わりました。今回の作業でバックアップシステムに切り替えたのは、3時間ほどです。アップグレード後も、何の問題もなくT1600は動いています。

T1600の導入効果

吹き出しT1600を導入した効果は何でしょうか。

今まで帯域が限られていたので、ネットワークの増強をしたくても実行に移すことができずにいました。T1600の導入によって回線の許容量が二倍になり、早速新しい回線を増やせるようになったので、ビジネスの可能性が広がりました。

運用上の効果にも期待しています。現在順調に動いていますが、万が一、障害が発生しても切り分けが簡単なので、対応も迅速に、しかも楽になると思います。これまでの2台が1台になったわけですから、問題箇所の特定がしやすくなったわけです。そういった意味で、管理・運用にかかるコストも下がると思います。また、2台を1台に纏めたことで、 オペレーションも楽になりました。

日商エレクトロニクスの迅速な障害対応

吹き出し運用するにあたって、障害はつきものだと思いますが、これまで障害発生時はどのようにされていましたか。

まず、社内で対応できるかどうかをチェックし、対応しきれないときは、日商エレクトロニクス宛に状況を詳細に書いたメールを送ります。日商エレクトロニクスが当社のネットワーク環境をよく理解しているため、早いときでは1時間以内に、遅くても2~3時間もあれば回答がもらえます。しかも、的確な内容です。
他社と比較しても、特に日商エレクトロニクスは優秀なエンジニアを抱えていることも適切な回答がもらえる理由だと考えます。
日商エレクトロニクスから教えてもらった対処法で、うまくいかなかったことはなく、確立されたワークアラウンド(注)があるのだなあと感心しています。

部品交換の場合も、交換を申し出た翌日には当社に代替部品が届きます。このように素早い対応をしてもらえるので、助かっています。

(注)ワークアラウンド:問題に対する回避策のこと

日商エレクトロニクスに対する今後の期待

吹き出し日商エレクトロニクスに対する今後の期待があればお願いします。

これまでのように、仕様書通りの性能が発揮できる最先端の機材を紹介し続けてもらいたいと思います。当社のネットワークをよくご存知である日商エレクトロニクスならではのよいものを今以上に素早く教えて欲しいですね。期待しています。

また、日商エレクトロニクスに支えてもらうことで、何かしら困ったことが発生しても乗り越えてこられました。保守面での迅速なサポートについても引き続きよろしくお願いします。

日商エレクトロニクスに対する今後の期待

写真左から
日商エレクトロニクス株式会社 サービスプロバイダ事業本部 第一営業統括部 担当営業 町口 直人
NTTコミュニケーションズ株式会社 グローバル事業本部
大島 大氏、担当課長 福田 健平氏、主査 豊田 愛理子氏         
日商エレクトロニクス株式会社 サービスプロバイダ事業本部 第一営業統括部長 長谷川 充

*取材日 2008年9月
*記載の担当部署は、取材時の組織名です。

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