2022/01/12

Alkiraのクラウドネットワーキング戦略、Gartnerの予測がその有効性を証明

※ 2021/8/10 時点の Gartner's vision of cloud networking validates Alkira's strategy の翻訳記事となります。

1.はじめに

企業のお客様たちがついに、クラウド内およびクラウド間にネットワークを構築することの重要性(と課題)を認識し始めました。
クラウドサービスに移行するエンタープライズワークロードとデータのボリュームが2倍に増加することが見込まれている(2020年は全体の20%だったが、2023年には40%になると予想されている)今、このようなことが起きているのは偶然ではありません。
この予測は、先般発表されたGartner Market Guide to Cloud Networkingに基づいています。
このレポートでは、GartnerのITL Research Circle(さまざまな業種の企業に属するCIO、CTO、IT担当者のグループ)のメンバー427人を対象にして調査が行われました。
Gartnerは今回初めて、同社の表現で「『クラウド内』とマルチクラウドネットワーキングの課題に対応している」製品とサービスの新興市場を定義しました。

2.調査レポートに関して

当社がこの調査を歓迎するのは、3年前から展開しているAlkiraの戦略が有効であることが証明されるからです。
Alkiraは、複雑さを解消し、クラウドネットワーキングの機能を活かすことで、お客様企業によるデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを成功させることを使命としています。
Gartnerの調査に参加した企業による以下の回答は、当社が独自に達した結論と一致しています。

  • クラウドベンダーが提供しているネイティブのネットワーキング機能では、企業の実稼動ワークロードの要件に対応できない
  • 仮想ルーター、アプライアンス、クラウドゲートウェイでは、企業のネットワークチームとDevOpsチームの統合のニーズに対応できないことが多い
  • ネットワーキングのコンセプトは同じであるのに、複数のクラウドプロバイダーが複数の方法で対応することで、特にマルチクラウド環境で管理上の課題が生じている

Gartnerはこの新興市場について、
「クラウドネットワーキングソフトウェアによって、複数のクラウド環境内(パブリッククラウド、『プライベートクラウドの』[エンタープライズデータセンター]、分散クラウド/エッジロケーションなど)でネットワークを設計、デプロイ、運用できます。
そのようなソフトウェアがあれば、1か所の管理ポイントを通して、複数のクラウド環境で一貫したネットワークポリシー、ネットワークセキュリティ、管理、およびネットワークの可視化を有効にすることができます。 こうした製品はトラフィックルーティングを処理し、送受信を保護し、利用可能なサービスを統合し、ソフトウェアとして、[または]サービスとして提供される」
と定義していますが、これもまたAlkiraによるクラウドのNetwork Infrastructure as-a-Service(NaaS)の定義と同じです。

このレポートでは、顧客が抱える大きな問題点が特定されていますが、それは当社が過去3年間に発してきたメッセージに耳を傾けてきた方ならよくご存じの内容です。
企業がクラウドに接続するのは比較的容易ですが、いったん接続すると、「多くのネットワークチームが使い慣れている詳細な機能と拡張性を追加するのは難しい」のです。

Gartnerが述べているように、SD-WANなどのネットワーキングテクノロジーが「クラウドまでの」道を切り開きましたが、「クラウドの中で」革新を続けるには、新世代のテクノロジーが必要です。
特に、高度なルーティング、ネットワークセグメンテーションとロードバランシングなど、ネイティブのクラウド製品では提供しきれない機能が必要になります。
クラウドネットワーキング製品を企業が評価するときに重視される基準には、統合とセキュリティの深度があり、セグメンテーションやファイアウォールなどがそこに含まれます。

Gartnerのレポートには、クラウドネットワーキングを導入する企業にとって「クラウド環境の広大さ」が重要な検討事項であるものの、多くの企業はシングルクラウドの実装を優先し、複雑さを伴うマルチクラウドネットワーキングを先送りにしている、と書かれています。

Gartnerがクラウドネットワーキングの主なユースケースとしている3つの点に、Alkiraはすでに対応しています。

  • 4分の3の回答者がすでに複数のプロバイダーを利用し、マルチクラウド環境の拡大を見込んでいる。
    それらの人々は、すべての環境で統一された管理を求めている。Alkiraは各クラウドが元々備えている機能を活用するが、すべての環境を1か所から確認し、くまなく可視化できるようにする。

  • Gartnerによると、パブリッククラウドとオンプレミスシステムを統合しているハイブリッドクラウドネットワークの利用者は現在、「十分なサービスを受けているとは到底言えない」。
    10~15%の企業がハイブリッドネットワークを使用しているが、運用するネットワークスタックが1つである企業はそのうちの100社に満たない。
    Alkiraは、基盤となっているハードウェアや接続タイプがどのようなものであっても、オンプレミス環境とクラウド環境を1つにまとめる仮想的なクラウドバックボーンの役割を果たし、ハイブリッドネットワークが現在抱える問題への解決策を提示し、ネットワークサービスとハードウェアへの既存の投資を別のところに振り分けたいと考える企業に、明確で革新的な道筋を示している。

  • シングルクラウド戦略を採用してきた企業でも、パブリッククラウドの機能強化によってメリットを受けられる場合がある。
    この機能強化とは、Gartnerの述べるところによると、パブリッククラウドが元来抱える技術的な機能の弱点、たとえば高度なルーティングやセキュリティを補うことができるクラウドネットワーキングサービスを指している。
    Alkiraはまさにこの点を強化し、SLAでサポートしている。
    多くのパブリッククラウドプロバイダーのサービスではそこまで対応しきれていないことが多い。

Gartnerは利用者に、クラウドネットワーキングソリューションを評価するように推奨していますが、Alkiraはこれを心から支持します。

Gartnerは、強固なセキュリティ(プロバイダー独自のものであれ、サードパーティによるものであれ)を備えるソリューションに注目すること、ハードウェアを限定せずにサービスを提供しているベンダーを選択すること、既存のデータセンターネットワークをクラウドにそのまま移行するのを避けること、複数のクラウドで整合性が維持されるベンダーを探すこと、As-a-serviceモデルおよび従量課金モデルを採用しているベンダーを優先することを推奨しています。

さいごに

クラウドネットワーキングは企業のデジタルトランスフォーメーション戦略に不足している部分を補うものである、という信条のもとにAlkiraは創設されました。
一流のアナリストたちが、この重要な新興市場に対して当社と同じ考えを持っていることを当社は喜んでおり、Gartnerがレポート内でAlkiraに言及していることに感謝しています。

元記事の著者:Amir Khan
Amir Khanはコンピューターネットワーキングのビジョナリーで、ViptelaにおいてクラウドファーストのSoftware-Defined Wide Area Networking(SD-WAN)ビジネスを創設・統率し、大きな市場シェアを獲得しました(Viptelaはその後Ciscoが買収)。プレジデントとしてSD-WANの市場規模が80億ドルになると予測していたKhanは、クラウドへの道のりを妨げているのはネットワークであることを認識し、2018年にCTOのAtif KhanとともにAlkiraを創設して、クラウド時代のネットワーキングを新たに考案しました。Khanが目指すのは、Cloud Network as-a-Service(CNaaS)の実現です。Alkiraは業界初のネットワーククラウド、つまり世界的に統合されたクラウドネットワークインフラストラクチャを、1)ハイブリッドネットワークおよびマルチクラウドネットワーク向けの接続、2)統合されたネットワークサービスとセキュリティサービス、3)オペレーション全体の可視化および管理と併せて、As-a-serviceで提供してきました。Alkira CSXはオンデマンド、As-a-serviceでの提供、簡単な操作を特徴とする統合されたCNaaSで、クラウドアーキテクトは世界規模のマルチクラウドネットワークを数分で設計、構築、デプロイできます。Alkiraを使用する企業は実装するファイアウォールの容量を50%減らし、TCOを最大40%削減できます。Viptelaの創設前、KhanはCisco、Juniper、Nortelで指導的立場に就いていました。4つの特許を保有し、コロラド大学ボルダー校で電気工学の修士号、ミシシッピ大学で電気工学の学士号を取得しています。