Nutanix DELL XC シリーズとXC Coreの違い

2022年2月23日

Nutanix DELL XC シリーズとXC Coreの違い

はじめまして。日商エレクトロニクスでNutanixのプリセールスエンジニアを担当している鈴木と申します。 Nutanixのソフトウエアを稼働することができるハードウエアプラットフォームは様々なメーカから販売されており、 その中でもデル・テクノロジーズが販売する「Dell XCシリーズ」 は人気のプラットフォームの一つです。 これまでの「Dell XCシリーズ」はNutanixライセンスがOEMとしてバンドルされ提供されておりましたが、2022年1月に販売終了となり、後継としてNutanixライセンスとハードウエアが分離して販売される「XC Core」というモデルの販売が開始されました。 そこで今回はこれまでのXCシリーズとXC Coreがどう違うのかご紹介させていただきます。

XC シリーズとXC Coreについて

XCシリーズはデル・テクノロジーズが販売するNutanixアプライアンスです。 2015年の12月に販売が開始され、ベースとなるPower Edgeの品質・価格・保守の面で満足いただけるプラットフォームとなっております。 XCシリーズはNutanixライセンスがOEMで提供されています。 一方、Nutanixライセンスをハードウェアとは別に調達するのがXC Coreとなります。 両者はハードウェアの視点では違いはございませんが、後述の通りラインナップやサポート面などで違いがありますので順番にご説明させていただきます。

違い①ラインナップ

XC シリーズでは9種類、XC Coreでは12種類のラインナップがあり、XC Coreではお客様にお選びいただけるラインナップが豊富になりました。 注目すべき点はXC CoreではAMD搭載モデルやNutanixのストレージ機能(Objects/Files)を利用する際に最適な高密度モデルがラインナップに加わった点です。

違い②サポート

XC シリーズではハードウェアの障害もソフトウェアの障害もDELLに問い合わせが可能で、どちらの回答もDELLが対応をいたします。XC Coreではハードウェアの障害はDELLへ、 ソフトウェアの障害はNutanixへの問い合わせとなります。XC Coreではハードウェアとソフトウェアについてそれぞれ専門の窓口から回答を得ることができるため、より確実かつ安心なサポートを受けることができます。 また、お客様にて切り分けできないものはどちらもDELLへ問い合わせをすることが可能で、ソフトウェアに起因した問題であった場合はDELLからNutanixへケース発行の依頼を実施することもできます。

XC シリーズサポートフロー

XC Coreサポートフロー

XCシリーズを増設する場合は?

2022年1月末にXC シリーズが販売終了となります。それ以降にXC シリーズで構成されるクラスターに増設をしたい場合は、XC Coreのノードをご購入いただいての増設となります。 しかし、XCシリーズのクラスターにXC Coreのノードを混在させることはできません。そのため増設前にNutanixクラスター全体のライセンスをXC Coreのライセンスに変更いただく必要があります。 このライセンスの変更を「コンバート」と呼び、手続きが必要となります。 次回のブログではXC シリーズからXC Coreへのコンバート方法についてご紹介いたします。