Innovation Leading Company

Application Modernization Interview

強さの秘密 日商エレクトロニクス Vol.8

アプリケーションモダイナゼーションを通じて提案するデジタル時代のオムニチャネルコミュニケーション エンタープライズ事業本部 一課 積田真由 二宮新 アプリケーションモダイナゼーションを通じて提案するデジタル時代のオムニチャネルコミュニケーション エンタープライズ事業本部 一課 積田真由 二宮新

2019年春、エンタープライズ事業本部に新たな組織として「アプリケーション推進部」が誕生した。日商エレクトロニクスは、この部を通じて「デジタル全盛の今、求められるソフトウエアを積極的に提供していく」という。その第1弾である「Moxtra(モクストラ)」は、ユーザーとその先のお客様のコミュニケーションを刷新する。

(※)モダナイゼーション:企業の情報システムで稼働しているソフトウエアやハードウエアなどを、稼働中の資産を生かしながら最新の製品や設計で置き換えること。

日商エレクトロニクス50年の歴史を変革

日商エレクトロニクスは2019年に創立50周年を迎えた。同社の起源はマイクロフィルムの輸入販売にあり、主要ユーザーであった金融機関を中心に、データ管理やECM(エンタープライズコンテンツ管理)、BPM(ビジネスプロセス管理)、ACC(債権督促管理)などのバックオフィス業務に特化したアプリケーションを提供してきた。

現在もアプリケーション事業は日商エレクトロニクスの一翼を担っているが、長い歴史とともにカスタマイズを重ねてきたソフトウエア群は、加速度的に進化する技術への対応に課題が出てきている状況だ。

そうした中で「日商エレクトロニクス50年の歴史を変革する」と宣言する新しい組織が誕生した。エンタープライズ事業本部に設立された「アプリケーション推進部」だ。2018年に設置された社内タスクフォースにより、日商エレクトロニクスのアプリケーション事業を時代に合わせてどうモダナイズしていくかが議論された結果、アプリケーション推進部が設立された。

同部一課の二宮新は、アプリケーション推進部のミッションを次のように説明する。

「当社が取り扱うアプリケーションをドラスティックにリブランディングするとともに、『モード2』や『SoE(System of Engagement)』と呼ばれる企業の差別化を後押しするソリューションを拡充し、デジタル時代に求められる価値をお客様へ提供することが私たちの使命です」


コラボレーションプラットフォーム「Moxtra」を提供

日商エレクトロニクスは現在、気づきにつながる提案でお客様のビジネス成果に貢献する「ビジネス共創」を目指している。

「このコンセプトに沿って既存のアプリケーションを現代風に再編するとともに、米国シリコンバレーのスタートアップなどから次々に生まれている斬新なテクノロジーも積極的に導入し、多様な融合を図ることでお客様のビジネスに新たな価値を生み出すソリューションを提供できると考えています」と二宮は話す。

こうしたアプリケーションモダナイゼーションの柱の一つに位置付けているのが、従来、店舗や対面で行われてきたあらゆるビジネスを多様な手段でデジタル変革する「デジタル・オムニチャネル・ソリューション」だ。その中核として、2019年9月より米Moxtra Inc.(以下、Moxtra)が開発したコラボレーションプラットフォーム「Moxtra」の提供を開始した。Moxtraも、シリコンバレーのスタートアップの1社だ。

Moxtraとの出会いは、日商エレクトロニクスの社員が最先端の情報を求めてお客様と一緒に回った米国での展示会で、お客様が同社に興味を持ったのがきっかけだった。結局、そのお客様での導入は見送られたが、Moxtraのコンセプトに大きな可能性を感じた日商エレクトロニクスは、日本で代理店契約することを決定した。

Moxtraは、事業者と顧客の間のビデオチャットや画面/資料共有などの双方向コミュニケーションならびに既存システムとのシームレスな連携をワンプラットフォームで実現する。主にスマートフォンをはじめとするモバイルデバイスでコミュニケーションを行う想定で開発されている。

例えば金融機関がMoxtraを導入した場合、富裕層の顧客に対してこれまで対面で行っていた商品や重要事項の説明、確認書へのサイン、資産運用のアドバイスなどを、すべてこのプラットフォーム上で完結できる。一方の顧客側も、電話やチャット、ビデオクリップ、ドキュメント共有などの多様なコミュニケーション手段を通じて、いつでも、どこからでも、自分の営業担当者とコミュニケーションを取ることができる。地理的、時間的な制約がなくなるため、地方に多く住む富裕層顧客へのアプローチも容易だ。さらに専門的な質問や契約処理をスムーズにするため、Moxtraは必要に応じて商品担当者やバックオフィスのシステムとも連携することが可能だ。

さらに、Moxtraがワールドワイドな金融機関にも採用されている最大のポイントとして、オンプレミス環境にも構築できることが挙げられる。クラウドに置くことができない重要なシステムとも連携可能なため、金融機関の厳しいセキュリティ要件にも対応できる。

Moxtraは、三菱UFJフィナンシャル・グループが主催する「第4期MUFG Digitalアクセラレータ」において準グランプリを受賞しており、業界内でも注目されている。

「第4期 MUFG Digitalアクセラレータ」授賞式
(Moxtraおよび日商エレクトロニクス関係者)
Application Modernizationがテーマのセミナーでの講演

「今後も、Moxtraと別のソリューションを組み合わせたシナジーから生まれる価値を提供していきます」と二宮は語る。


多様なメンバーのシナジー効果でお客様のビジネスを支援

アプリケーション推進部は、事業計画やマーケティングなどを担う一課と、新技術を担当する二課で編成されているが、いずれのチームも決してアプリケーションの専門家集団というわけではない。ハードウエアエンジニアやサービス、セールスなど多様な経歴をもった人材が集まっている。

実は二宮自身も、今から5年ほど前に日商エレクトロニクスに転職してきたキャリア入社組で、昨年までハードウエア中心の部署に所属していた。

さらに注目は、同じ一課で二宮のトレーニーである積田真由だ。2019年4月に新卒入社したばかりの新人でありながら、集合研修を終えた5月にすぐにOJTでアプリケーション推進部に配属されてきた。積田のほかには、アプリケーション推進部に配属された新入社員はいなかった。

「入社したばかりで専門知識やスキルをこれから身につけていく私が、事業開発を行う部署に配属されて本当にやっていけるのか、最初はかなり不安でした」と積田は明かす。

それでも社内ポータルサイトを通じた情報発信などを担当しているうち、徐々に自信を身につけてきた。

「毎日が新しいことばかりの連続なので、いちいち失敗を恐れていたら前に進むことができません。最近は営業の先輩社員の皆さんから問い合わせを受けることも増えてきて、こんな私でも会社の役に立っているのだと、仕事にやりがいを感じるようになりました」と前向きだ。

そんな積田に対して二宮は、

「今後、ICT業界の第一線で生き抜いていける人材に育てます」と意気込む。

つまるところアプリケーションモダナイゼーションは未知の世界であり、むしろ既成観念にとらわれない好奇心をもってこそ、そこに斬新なアイデアが生まれ、ビジネスの可能性も広がっていく。そんな熱い期待が、積田に寄せられている。

こうした多様なメンバーが織りなすバイタリティーを生かしながら、アプリケーション推進部は新しいソフトウエアやソリューションを通じて、お客様のビジネス変革を積極的に支援していく構えだ。

Moxtraは企業のデジタルビジネスに必要とされる顧客体験を実現する、デジタルフロントオフィスソリューションです。
柔軟かつシームレスなコミュニケーションと強固な情報セキュリティを実現します。

アプリケーション推進部 一課メンバー(左から 課長 亀岡、積田、二宮)
特集TOPへ戻る