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仮想デスクトップのよくある勘違い

2015年10月 6日

仮想デスクトップのよくある勘違い

※ 本ブログは2015年10月6日に執筆した記事を再掲載したものです。

これから仮想デスクトップの導入を検討するお客様向けに、検討前に是非知っておいて欲しいことがいくつかあります。実は、仮想デスクトップは、お客様が抱えている数多くの課題を一度に解決する万能薬として知られていますが、万能薬ゆえに専門家の処方なしの服用はお勧めできません。 そこで、お客様が仮想デスクトップに対して誤解している "よくある勘違い"を4つ、簡単にご紹介します。仮想デスクトップの導入をより良いものにするためにも是非参考にして頂ければと思います。

よくある勘違い① 仮想デスクトップは物理PCのリプレース選択肢の1つ

正しい理解:仮想デスクトップは単なる物理PCの代替ではなく、生産性改善のためのソリューションです。

正しい理解:仮想デスクトップは単なる物理PCの代替ではなく、生産性改善のためのソリューションです。

仮想デスクトップにより享受できるメリットに、セキュリティ強化ならびにモバイル活用の2点があげられます。この2点は物理PC運用だけでは実現することができず、同等の機能を利用するためには別途HDD暗号化や外部デバイス接続制御の他、SSL-VPN等のリモートアクセス環境の整備、モバイルデバイス向けソリューションの新規導入など、新たな投資が必要となります。

物理PCのリプレースのタイミングで仮想デスクトップを導入されるお客様も数多くいらっしゃいますが、リプレースがきっかけとなっただけであり、リプレースの代替案の1つとして検討されていたわけではありません。

セキュリティもモバイル活用も『Workspotでできること』 >

よくある勘違い② 仮想デスクトップは物理PCの調達予算内で導入できる

正しい理解:仮想デスクトップの費用をPC調達コストと比較すると評価を誤ります。生産性の向上もふくめたROIの算出が必要です。

正しい理解:仮想デスクトップの費用をPC調達コストと比較すると評価を誤ります。生産性の向上もふくめたROIの算出が必要です。

仮想デスクトップを検討されるお客様から最も聞かれる質問として、従業員1人あたり5年間でいくら位のコストが発生するかという質問を頂戴します。目安として20万円~30万円と回答させて頂きますが、この金額を聞いて高いと感じるお客様が多いようです。恐らく比較対象が物理PCのコストと比較されているのだと思いますが、上記の通り仮想デスクトップは物理PCの代替案ではないため、決して高いとは言い切れません。

仮想デスクトップ活用により生産性が向上することから得られるリターン(利益)も大きくなる傾向にあるため、事前に仮想デスクトップ導入によるROI分析の手法の確立と、想定見込を算出しておくことが望ましいです。

よくある勘違い③ 仮想デスクトップはPC環境を全て仮想化する

正しい理解:SBC方式などVDI方式以外にも、お客様ごとにあった仮想デスクトップ方式があります。

正しい理解:SBC方式などVDI方式以外にも、お客様ごとにあった仮想デスクトップ方式があります。

一言で仮想デスクトップといっても、その方式にはVDI(Virtual Desktop Infrastructure)、SBC(Server Based Computing)、ブレード方式、ネットブート方式等、様々な方式が存在しておりメリット・デメリットが多種多様です。

お客様の抱えている課題解決には、個々の方式の特徴を理解した上で最適な方式を選択する必要があり、必ずしもVDI方式で検討を進めることが課題解決に繋がるとは言い切れません。

関連記事:VDIとは >

よくある勘違い④ 仮想デスクトップを導入するとIT部門の管理工数が大幅に減少する

正しい理解:仮想デスクトップは絶対にストップしてはいけないサービスです。そのサービスを維持するには、相当の運用・管理の知見が必要になります。

正しい理解:仮想デスクトップは絶対にストップしてはいけないサービスです。そのサービスを維持するには、相当の運用・管理の知見が必要になります。

仮想デスクトップが提供するメリットの1つに、IT部門の管理工数削減があげられます。従業員個々のデスクトップ環境をデーターセンターに一括集約することで、パッチ適用等の運用工数の削減だけではなく、PC障害発生時の障害復旧工数の削減にも繋がるため、確かに仮想デスクトップによるIT部門の管理工数削減効果は、従来の物理PCと比較して大きなものになると思います。

しかし、仮想デスクトップを導入することで従来は発生しなかった仮想デスクトップ環境の運用工数が新たに発生します。IT部門に求められるスキルとして、サーバー、ストレージ、ネットワーク、仮想化技術のスキルが求められるようになる他、集約されたデスクトップ環境の運用工数も継続して発生します。従業員に展開するデスクトップのイメージ数が複数になれば、当該分のデスクトップのメンテナンス作業が発生するため、仮想デスクトップ導入時には、導入後の運用設計を含めた全体設計が必要となることは言うまでもありません。

従来型VDIの課題とその解決策としての『Workspot』

今回は、代表的な勘違い4つについて記載しましたが皆様いかがでしたでしょうか?数多くの課題を一度に解決できる仮想デスクトップですが、導入にあたっては正しい理解と設計検討が必要になります。次回以降で、改めて仮想デスクトップのメリット・デメリットを体系化させていきたいと思いますので、楽しみにしていてくださいませ。