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仮想デスクトップによる生産性の改善

2015年10月22日

仮想デスクトップによる生産性の改善

※ 本ブログは2015年10月22日に執筆した記事を再掲載したものです。

仮想デスクトップ(Virtual Desktop Infrastructure)の価値は多岐にわたりますが、得られる価値・メリットとして最も大きいものは以下の3つだと考えています。

  1. 従業員の生産性の改善(マルチデバイス対応・リモートアクセスなど)
  2. 情報システム部門の運用管理工数の削減(デスクトップの集中管理・端末障害復旧工数の削減など)
  3. 上記の2つから得られるROIの向上

今回は上記一つ目の従業員の生産性の改善について、物理PCの運用との比較を通して仮想デスクトップの価値を探ってみたいと思います。

マルチデバイス対応

マルチデバイス対応

仮想デスクトップは、データーセンターに集約され稼働するデスクトップの画面情報を離れた場所にある端末上に画面転送の技術で表示させる仕組みです。一般的にインターネットに接続できる端末であれば、どのような端末でも問題になりません。つまりありとあらゆる端末が業務で利用可能な"マルチデバイス対応"ということになります。しかし"マルチデバイス対応"であること自体が価値である訳ではありません。

物理PCに加え、スマートフォンやタブレット等のモバイル端末を組み合わせて業務をすることも、ある意味ではマルチデバイス対応と言えるかもしれません。ただしその場合は物理PCで出来る業務とモバイル端末でできる業務が分断され、双方向で共有できる情報も限定となります。また複数の物理PCを利用する場合、使用する情報(データ)をあらかじめ同期しておく必要があるなど、デバイスが多岐に渡るほどひとつの端末でできる業務が限定的になるか、もしくは使用しつづけるための手間が必要となります。

仮想デスクトップは画面イメージを転送する仕組みですので、使用するデバイスが異なったとしても、常に同じデスクトップを利用することができます。つまり使い手側はシーンに応じて利用するデバイスを選択するだけで構わず、業務内容に応じてデバイスを選択する手間が省けます。このことから"マルチデバイス対応"によって、隙間時間を有効活用することでの生産性の向上、常に同じデスクトップ環境を利用できることによるデータ同期作業からの解放、端末障害発生時の業務復旧時間の削減などの価値を享受することが可能となります。

リモートアクセス

マルチデバイス対応の延長上に位置づけるものとなりますが、仮想デスクトップを利用することで接続元の端末にデータを一切保存することなく社内のシステムや情報(データ)に対し、社外から安全にアクセスすることが可能となります。

リモートアクセス

物理PCを利用している場合、社外からのリモートアクセスが必要な社員に対しモバイルPCの支給や、持ち出し専用端末を別途準備するなどの対応が必要となるだけではなく、社内システムや情報(データ)に社外から接続するためのSSL-VPN環境の整備も必要となります。当然のことながら持ち出し専用端末では対応できる業務内容が限定的になってしまうことが多いことに加え、SSL-VPNでは社内で物理PCを利用している場合と比べてパフォーマンスに不満を感じつつ利用するといった課題が生じます。また情報漏洩対策としてHDD暗号化や認証強化など、追加のセキュリティ対策を行う必要性があり、リモートアクセス環境を整備するために膨大な投資が必要となってしまうことが、リモートアクセス環境整備の最大の課題といえるかもしれません。

繰り返しになりますが仮想デスクトップでは端末側にデータを一切保存しません。ですのでHDD暗号化などのセキュリティ強化は不要で、仮に社外で端末を紛失したとしても、仮想デスクトップにログインされない限り会社として守るべき情報は一切漏洩することはありません。BYODを許可している会社の情報システム部門であれば、データーセンターに集約されたデスクトップの運用や管理がメイン業務となり、利用者の端末は管理しないポリシーを設定することも可能となります。

『Workspot』で実現するリモートアクセス

いかがでしたでしょうか?仮想デスクトップが提供する価値のうち、今回は"生産性の改善"について解説させていただきました。これだけでも仮想デスクトップの魅力をご理解いただけたのではないかと思います。

次回は具体的なROIの計りかたについて解説したいと思います。決して安くはない仮想デスクトップですが、その価値を正しく理解しROIを論理的に算出することで、効果的な投資に繋がるものであると信じております。