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VSAN vs Nutanix 徹底比較

2016年2月19日

VSAN vs Nutanix 徹底比較

NutanixのAOS 4.6のリリースと近いタイミングで、VMware社のVSANもリリースがされました。海外ではNutanixとVMwareのエンジニア同士のバトルが始まっているようですが、当社としてはどちらも取り扱いをしている製品ですので、比較検討をしたいと思います。まだソフトウェア自体の入手ができてないので、今回は提供されている資料をベースにまとめました。

もちろんソフトウェアが手に入り次第、より深い検証をしたいと思います。

Nutanix AOSの新機能やパフォーマンスの詳細はこちらの記事にまとめています。是非こちらもご確認ください。

これまでVMwareはVSANベースのソフトウェアをインストール済みで提供するEVORailや、VSANに最適化されたハードウェアVSAN Ready Nodeプログラムを提供していました。ユーザはVSAN Ready Nodeを購入し、VSANをインストールすることで環境を作ることができました。

今回VSAN Ready Nodeプログラムを拡充し、ハードウェアメーカがVSAN Ready NodeにVMwareのVMware HyperConverged Software(Virtual SAN、vSphere、vCenter)をプリインストールした形で提供できるようになりました。

要するに、各社独自のハードウェアでVSANアプライアンスを提供していくことが可能になったということだと思われます。EMCさんからはVMware HCSと独自のソフトウェアをバンドルしたHCIアプライアンスが提供される予定です。

VSAN6.2新機能

VSANはvSphere、vCenter、Site Recovery Manager、vRealize AutomationなどVMwareStackと組み合わせて、最適な仮想化基盤を構築・運用していきますので、VSAN新機能についてはおもにストレージ機能のアップデートが中心となります。代表的な新機能は以下の通りです。

重複排除とデータ圧縮

VSANに保存されたデータの重複している部分の排除とデータの圧縮をすることで7倍近いデータ容量効率を実現します。重複排除と圧縮は同時設定となっており、クラスターレベルでの設定となります。さらにハードウェア構成はすべてSSDで構成する必要があります。

重複排除とデータ圧縮

Erasure Cording

従来のVSANでは、RAID1相当のデータ利用効率と冗長性を兼ね備えていました。こちらに今回RAID5/6相当の機能を搭載しています。このことで従来よりもWrite時にオーバヘッドが発生しますが、ディスク使用効率が25%ほど向上します。チェックサムも搭載されましたのでデータの保護の観点でも強化されています。
仮想マシン・仮想ディスク単位で設定ができるので、パフォーマンス影響を考えた対応ができそうです。

Erasure Cording

仮想マシン、仮想ディスクごとのIOのQoS

vSphereのStorage Policy Based Management(SPBM)に対応し、IOPSの制限が可能となりました。ハイパーコンバージド製品は1つのノードのIO負荷が高くなっても他のノードへのIO影響はないのですが、同一ノード内でIOPSを多く使用する仮想マシンに対しては解決策がない状況でした。今回の更新で同一ノード内のnoisy neighborを解決することができます。

Performance & Capacity Monitoring

クラスタ、ホスト、仮想マシン、仮想ディスクレベルのパフォーマンス情報をグラフなどでモニタリングする機能が追加されました。vCenter上で表示されますが、データはVSAN内に保存されます。
IOPS、スループット、レイテンシーといった情報を、VSAN全体、仮想ディスク単位や物理ディスク単位で情報を取得できます。これらの情報を元にSPBMを調整することができます。

Performance & Capacity Monitoring

3rdベンダーアプリケーションのサポート

VSAN6.2のタイミングでいくつのかのアプリケーションサポートが表明されています。VDIではHorizon、これはVMwareStackですから非常に相性が良さそうです。その他のビジネスアプリケーションとして、Microsoft Windows Server Failover Clustering、Oracle Real Application Clusters、SAPのアプリケーションを相互サポートしていくようです。

VSANとNutanixの比較

NutanixのAOSのアップデートについては先日のブログでお話しました。VMware、Nutanixともに大幅にソフトウェアをアップデートしたことになります。どっちが優れているというのは使用用途にもよって異なるので、純粋に比較した表をご用意しました。みなさまの要件に対してどちらが最適かは当社にご相談いただければ実績や検証結果を元にご提案させていただきたい思います。

引き続き、検証結果や機能詳細を更新していきます。

VSAN6.2 Nutanix AOS 4.6
対応Hypervisor VMware 6 VMware 5.5 / VMware 6/ Hyper-V /AHV
提供方法 ソフトウェア アプライアンス

管理ツール

VSAN6.2 Nutanix AOS 4.6
仮想マシン管理 vCenter Prism / vCenter
キャパシティ管理 OperationsManager(別製品) Prism
ストレージキャパシティ VSAN6.2
ストレージキャパシティプラン ×

ストレージ機能

VSAN6.2 Nutanix AOS 4.6
SSD/HDD自動階層化
データローカリティ ×
重複排除 ALLSSD構成で重複排除と圧縮同時設定 単独設定可能。HDD混在可能
圧縮 単独設定可能。HDD混在可能
Erasure Cording ○仮想マシン、vDisk単位 ○ボリューム単位
QoS ○SPBM対応 ×
Snapshot ESXのSnapshot利用 ストレージベーススナップショット

付加機能

VSAN6.2 Nutanix AOS 4.6
レプリケーション SiteRecoveryManager(別製品) Nutanix
Native File Services ×
Self Service Restore ×
Cross Hypervisor Disaster Recovery × VMware⇔AHV

ソフトウェアメンテナンス

VSAN6.2 Nutanix AOS 4.6
ストレージ機能のアップデート Esxの更新 ワンクリックアップデート(無停止)
BIOS,Diskファーム更新 採用ハードによる ワンクリックアップデート(Migration発生)
ハイパーバイザー更新 VMware vSphere Update Manager(Migration発生) ワンクリックアップデート(Migration発生)

アプリケーション対応

VSAN6.2 Nutanix AOS 4.6
OpenStack
CitrixXendesktop対応
VMwareHorizon対応
VMwareNSX対応
SAP / OracleRAC対応
MSFC対応