日商エレクトロニクス

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インフラ担当者の電話がなった理由

2016年12月27日

深夜3時、インフラ担当者の電話がなった理由

「データ量が逼迫している...」...今回のブログも、前回に引き続き、サーバーとストレージをSANスイッチで接続する3Tier(三階層)型のインフラで発生する、よくあるトラブルの事例をご紹介します。新たにシステム導入を予定されている方、拡張を検討されている方、ぜひご覧ください。

1.綿密なサイジングで将来予測。完璧な計画だと思ったのに...

C社は、東京に拠点を置く製造業。他社に先駆けて、システム基盤の統合を進め、数年前に新たな仮想化基盤を導入しました。

この時C社が採用したのは、サーバーとストレージをSANスイッチで接続する一般的な3Tier型のインフラでした。当時は、インフラ担当A氏を含めたインフラ担当部門だけでなく、アプリケーション担当部門とも徹底的に話し合い、導入時のデータ量だけでなく、5年後に必要と思われるデータ量まで綿密に予測しました。リソースの枯渇だけは起きてはならない事態であり、ストレージのサイジングは特に慎重に実施。最適なインフラを選択するため、SIer各社から提案をもらい、何度も話を聞きました。

ここ5年のデータ容量の増加を予測

最終的には、拡張性に定評のある某社のストレージを採用しました。さらに、ストレージの利用率を向上させるためにストレージ仮想化の機能を取り入れ、自信をもって導入していたのです。

というのも、A氏は別のプロジェクトでストレージを導入した際、将来の容量を後から拡張するのは負荷がかかるため、"保険"として余裕をもたせた構成で組んでいました。いわば使われない容量がある前提での投資に課題を感じていたのです。一方で、当然リソースが枯渇した際に発生する問題も、軽視していたわけではありません。この頃からA氏は、完璧な将来予測を行うことで、安全で無駄のないインフラ投資ができると考え始めていました。

2.データ量の将来予測は時代遅れ!?インフラ担当者の誤算

しかしながら、あれほど時間をかけて入念に計画したにもかかわらず、A氏は二年後に大きなトラブルを経験することになります。導入時には考慮できなかった想定外の環境の変化や運用ポリシーに変更が生じたのです。

稼働してから二年がたった頃、法律改正により、データの保存期間が変更され、保有データが急増しました。もちろん計画時に段階的な拡張は見越していたものの、この変更でデータ量はA氏の当初の計画を大幅に上回り、拡張の限界に直面してしまったのです。ある程度のデータ量の増加であれば、シェルフやディスクの増設によって拡張が可能です。しかし、実際には当初の予測を上回るデータ量の増加でした。結局、C社ではその後、新たにもう一台ストレージを調達することになりました。

とはいえ、ストレージを購入となると大きな投資となり、すぐには対応できません。日々アプリケーション担当者にはデータ消去の依頼をし、スナップショットの設定を変更するなど、その場しのぎの運用を行っていました。

データ量の伸びが予測をはるかに超えてしまった

そんな不安を抱えながら運用していた矢先、いよいよ問題が起きてしまいました。とある土曜日の深夜、アプリケーションのバージョンアップ作業をしていた担当者から、「データの不整合が判明して、一週間前のデータに戻したいのに、何度やっても戻せません。」という電話がありました。イヤな予感がしながらもA氏は通常通り、スナップショットからデータを戻そうと試みました。ところが、直近で運用ポリシーを変えていて、一週間前のスナップショットはすでに削除済み。データを元に戻すことはできませんでした。

その後、アプリケーションの担当者には、要望のデータについては諦めてもらう他なく、アプリケーションの担当者から非難を浴びたことは言うまでもありません...。「将来予測に基づいてインフラを選定したって、結局将来なんて正確に読めない。今はもうそんな時代なのだ。そもそも将来予測に頼らず、現実に即してすぐに、簡単に、際限なく拡張ができるインフラを選ぶべきだった...」とA氏は教訓を得ました。

3.「予測できない事態」に対応するために...C社が乗り越えた3Tier型の弱点

このようなトラブルは、A氏だけに限ったことではありません。3Tier型インフラを採用している企業であれば、どの企業でも起こりうることと言えます。前回ご紹介したように、ストレージの拡張はサーバーやSANスイッチ等との相互依存関係などもあり、容易にはできません。

C社のケースでもわかるように、「数年、ときには数か月後の予測も難しい」時代です。事前の「予測」「設計」を前提としたインフラ環境は、ビジネスのスピードに合わなくなっており、そもそも将来を予測するという考え方自体を見直す必要性がでてきています。

そこで肝となるのが、すぐに、簡単に、際限なく拡張できるか、ということです。幸か不幸か、今回は本番環境には影響をきたさなかったものの、アプリの担当者には迷惑をかけることとなってしまいました。この苦い経験を経て、A氏が導き出した答えが、ストレージ容量を無限かつ容易に拡張できるハイパーコンバージドインフラでした。C社は次期インフラとして、このハイパーコンバージドインフラを採用。A氏はアプリケーション担当者から非難を浴びることも、インフラのトラブルで深夜に起こされる心配もなくなりました。

必要な時に必要な拡張ができるハイパーコンバージドインフラ

4.最後に

今回は、仮想化インフラの中でもストレージをメインテーマに、予測できない時代の中で、いかに拡張しやすいインフラを採用するか、事例を通じてご紹介しました。その他、日商エレクトロニクスでは、仮想化インフラ選びについて詳しくわかるホワイトペーパーや具体的な導入事例などをご用意しております。以下よりぜひご覧ください。

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