日商エレクトロニクス

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仮想化インフラ拡張の落とし穴

2016年12月1日

「こんなはずでは...」
仮想化インフラ拡張の落とし穴

サーバーとストレージをSANスイッチで接続する3Tier(三階層)型のインフラ。これまで仮想化環境を初めとする用途で広く採用されていたインフラですが、実は思わぬ"落とし穴"が潜んでいます。本ブログでは期待していた運用の利便性や拡張性に、予想外の問題が浮上した2社のケースをご紹介します。実際に、日商エレクトロニクスがお客さまからお伺いした話が基になっています。新たなシステム導入を予定されている方、拡張を考えられている方、ぜひご覧ください。

1. 「拡張しやすい」とブレードを採用したものの【A社の例】

A社の情報システム部門では、数年前からサーバー仮想化に着手。サーバーとストレージをSANスイッチで接続する、一般的な3Tier型のシステムで仮想化基盤を構築していました。サーバーには某社のブレードを採用。その理由としては、「サーバーリソースを増強したい時に、いつでも自由に追加購入でき、拡張しやすそうだから」というものでした。また、導入時に新製品が発売開始となり、一世代前のブレードが破格値で購入できたことも後押しになりました。

ブレードサーバを導入

その後、A社はブレードサーバーを採用してシステム構築。サーバー仮想化も順調に進んでいるように思われました。しかし、導入から3年後、さらなるシステム拡張をしようとした時に問題が判明したのです。その問題とは、A社が導入していた某社のブレード製品がすでに販売を終了していたのです。いわゆる、EoS(End of Sales)の問題です。

当初追加しようと想定したブレードは販売終了

「今、使用しているブレードを購入できない」「将来を見越して空きスペースを準備していたものの、そこに入るブレードがない」という事態に直面してしまいました。この問題は、既存資産の価値を損なう可能性すらあったわけです。 幸いにもA社は互換性のあるブレードを購入することはできましたが、それはニーズに対して明らかにオーバースペックであり、当初想定していた予算を大幅に超える投資が必要となってしまいました。

2. 業務拡張時にストレージの変更が困難だった【B社の例】

次に、A社同様、サーバーとストレージをSANで接続する一般的な3Tier型システムを採用しているB社のケースをご紹介します。

B社では、今後も業務拡大が見込まれていることから、システム担当者はシステム構築の段階から、いずれストレージの容量拡張が必要になることを考えていました。しかし、「ストレージの容量が不足しそうになったら、追加していけば良いだろう」――このように考えてシステムを構築し、実際運用開始後1~2年間は目立ったトラブルもありませんでした。

ストレージ容量が不足したら追加すればいいだろう

問題が浮上したのは、運用開始から3年後のことです。業務拡張に伴い、ストレージの容量不足がいよいよ深刻な課題となってきたのです。そこでストレージの増設を検討したB社システム担当者ですが、単純にストレージを追加購入するだけでは容量拡張ができないことが明らかになったのです。その理由とは次のようなものでした。

「まず、サーバー、SANスイッチ、ストレージそれぞれが相互に依存していることから、ストレージを増設することでどのような影響が生じるかわからない。さらに、SANスイッチのポートが不足していたのでスイッチも増設しなければならない...」

ストレージの増設にはスイッチのポート数が足りない

B社のシステム担当者は、当初は軽く考えていたストレージの拡張が、各機器の相互動作確認やスイッチ、ネットワークの冗長性といった基本設計の見直しにまで至る大手術につながるという事態に直面したのです。

B社のシステム担当者はシステムの再構築を検討せざるを得なくなりました。その結果、想定していた増設コストを大幅に上回り、周囲からの信頼を失うこととなってしまいました。

3. 3Tier型の問題点を解決するシステムには...両社の答え

A社、B社のシステム担当者は、問題に直面して改めて3Tier型システムの問題点を整理しました。すると、3Tier型システムは、(1)EoSの問題、(2)サーバー、SANスイッチ、ストレージが相互に依存する複雑な構造という問題などがあることが分かりました。

このような「弱点」を克服する必要がありますが、EoSの観点ではどのような製品でも販売終了を迎えるリスクはあります。また、システムの構築にはサーバーやストレージなど複数のハードウエアを組み合わせる以上、その相互の接続性という問題はなくならないものです。

そこで、両社のシステム担当者が導き出した解決策がソフトウエアデファインドインフラという考え方でした。ソフトウエアデファインドインフラとは、サーバーやストレージ、スイッチなどハードウエアの機能をすべてソフトウエアで実現するというしくみです。このハードウエアに依存せずにソフトウエアがすべての機能を実現するのが「ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)」です。A社、B社両社は、将来的な運用の安定と拡張性を検討して、ハイパーコンバージドインフラであるNutanixを選びました。

Nutanixならば、現在使用しているハードウエアが販売中止になったとしても、新しいハードウエアを追加するだけでこれまで同様の環境を維持することができます。もちろん、ストレージ容量拡張の際にも、複雑な接続性を考える必要はありません。こうして両社はNutanixを活用することで、将来的にも柔軟に拡張できる環境の構築を実現することができました。

4. 最後に

今回は陥りやすい仮想化インフラ拡張時の落とし穴についての例をご紹介しました。その他の事例や詳しい情報が読めるホワイトペーパーをご用意しております。以下よりぜひご覧ください。

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