Innovation Leading Company

AOS 4.6 新機能紹介

2016年2月19日

AOS 4.6 新機能紹介

Nutanixの新しいOS、Acropolis Base Software (略称はAOS)がリリースされました。手元にまだOSがきていませんが、資料などの情報を元にみなさまにはいち早く新しい機能をお知らせします。

またAOSと近いタイミングでリリースされたVMware社のVSANとの比較記事も書きました。比較記事にご興味があればこちらからご確認ください

Nutanixが目指すEnterprise Cloud

企業が競争に勝ち成長していくために、新しいアプリケーションやサービスを素早く展開できるEnterprise Cloudが必要だとNutanixは訴えています。

パブリッククラウドへの要求は高まっていますが、Amazonのようなクラウドではセキュリティなどに懸念があります。一方でオンプレミスでは俊敏性やシンプルさに欠けています。クラウドサービスのような俊敏性やシンプルさと、従来のオンプレミスの仮想化基盤のようなセキュリティやコントロール、すべてのアプリケーションへの対応を実現するのがEnterprise Cloudです。

Enterprise Cloudを現実のものにするには、「Webscaleアーキテクチャー」、「コンシューマグレードの管理ツールと自動化」、「パブリッククラウドとオンプレミス環境をシームレスに接続し、アプリケーションとサービスの展開を行うテクノロジー」、「セキュリティを重視した設計」の4つの要素が必要となります。今回リリースされたNutanixの新しいOS、Acropolis Base Software(略称はAOS)4.6ではこのコンセプトを実現する新機能が搭載されました。

Nutanixの新しいソフトウェアAcropolis Base Software 4.6(AOS 4.6)

これまでNutanix OS(NOS)と呼ばれてきたNutanixのソフトウェアが、Acropolis Base Software(略称はAOS)に名称を変え、大きくバージョンアップしました。昨年Nutanix.NEXT2015で発表された内容も具現化しています。

Nutanixはソフトウェアの機能で動いているため、ユーザーに大きな影響をもたらします。今回のバージョンアップのポイントは次の3つです。

  1. 従来のOSにくらべて4倍のパフォーマンスを実現
  2. ハイパーバイザー間の移行を可能とし、ハイパーバイザーロックインの排除や仮想環境の選択を可能に
  3. データセンターオペレーションのインビジブル化(意識しなくてもいいレベルまでインフラの管理を簡易化)

AOS 4.6の新機能、改善点

AOS 4.6では25を超える機能追加と改良がおこなわれました。ここではその中でも重要なものをピックアップしご説明します。

ストレージパフォーマンスを大幅に改良

ランダムRead/シーケンシャルReadのパフォーマンスを大幅に改良しています。具体的に検証もしてみたいと思いますが、既存のNOS3.5からAOS 4.6にアップグレードすることで享受することができます。

Microsoft Exchange Solution Reviewed Programによると30,000メールボックスを8Uで実現することができる性能をもちます。いままで高速なIOストレージを要求していたアプリケーションでも搭載できそうです。

Native File Services

Nutanix上でスケールアウト型のWindowsファイルサービスをネイティブで提供する機能を提供します。今までのようにWindowsでファイルサーバを仮想環境に作る必要がなくなりました。こちらは.NEXTで紹介していた機能で当社ではvForum2015でブースに参考出展しましたので見ていただいた方も多いはず、やっとTechPreviewで提供です。

IsillonのようにNodeごとにファイルサービス機能が搭載され、シングルネームスペースで稼働します。ファイルサーバの展開、共有設定はご存じPRISMからができます。

NutanixのErasureCodingやストレージノードと一緒に使っていただけると、バイト単価も節約できそうです。

Native File Services

iSCSIサポート(Volume Groups in PRISM)

Nutanixの分散ファイルシステム上のストレージをiSCSIとして仮想マシンにアタッチできる機能です。これまでCLIで実装されていましたがPrismからの設定に対応しました。

この機能でRawDeviceMappingが必要なアプリケーションの仮想化に対応が可能になります。代表的なものではExchangeの大規模構成やWindows 2008 Guest Clustering 、Oracle、SQL、SAPなどがメーカ推奨構成でサポートされます。

iSCSI化されたVolume GroupsにもNutanixのSnapshotやレプリケーションの機能はそのまま適用ができます。

Self Service Restore

Nutanix上の仮想マシンのスナップショットからファイルベースのリストアを、仮想マシン管理者自身が行うことができるようになります。

事前に仮想マシンにNutanix Guest ToolsをインストールしてけばNutanixで取得されているスナップショットを仮想マシンのディスクとしてマウントすることができます。

マウントしたディスクからエクスプローラを使用してリストアをするという方法です。

今回のリリースではCLIからの操作しかできませんが、仮想マシン管理者が自分でファイルのリストアが可能になり、バックアップソフトも必要なくなりました。

Metro Availability Non-Disruptive vMotion and Site Migrations

これまでNutanixのMetro Availabilityを使用したディザスタリカバリでは、マシン切替のタイミングで仮想マシンを再起動する必要がありました。しかし今回のアップデートで一時的なメンテナンスのために切り替えるは、無停止で切り替えられるようになりました。NutanixのMetro Availabilityはネットワーク要件がかなり厳しいので当社では実績はないですが、これは注目の機能です。

Cross Hypervisor Disaster Recovery

Nutanixが提供するAcropolis HypervisorとVMware ESXの異なるハイパーバイザー間でのディザスタリカバリができるようになります。これによるVMwareコストを削減することができます。例えばメインサイトはNutanix+VMware、バックアップサイトはコスト削減のためNutanix+Acropolis hypervisor(Nutanix独自の無償のハイパーバイザー)という構成で仮想マシンの転送を行い、同時にAcropolis Hypervisor形式に変更することでメインサイトで障害がおきても、Nutanix+Acropolis Hypervisorで仮想マシンが起動できるという仕組みです。これも画期的な機能なので検証結果はブログで上げていきたいと思います。要チェックです。

Cross Hypervisor Disaster Recovery

OpenStack Integration

MSP事業者の方に朗報です。Acropolis Hypervisor環境でOpenstackに完全対応します。Nova、Cinder、Glance、Neutronに対するドライバーが提供されます。

OpenStack Integration

Citrix Power Management Plugin

NutanixとCitrixはAcropolis Hypervisorでのエコシステムの関係を結んでいますが、第一弾としてXenDesktop 7.6での対応を実装しました。対応内容としてはAcropolis Hypervisor上で稼働する仮想デスクトップマシンの電源管理機能です。XenDesktop次期バーションではMCSでの仮想デスクトップ作成もサポートされますので、当社もこのタイミングで導入予定です。

管理ツールPRISMの変更点

ここからはPRISMの変更点です。.NEXTではPRISMの大幅な機能拡張が発表されました。そちらがこのバージョンで盛り込まれています。

Actionable Capacity Forecasting

NutanixクラスターのCPU, メモリ、ストレージ容量などの稼働状況をモニターし学習するNutanix X-FitTMを搭載。これにより将来必要になるNutanixのモデルや容量を予測することができます。将来的に予算確保時期など、検討しやすくなります。

PRISMインターフェイスのアップデート

PRISMのダッシュボードをカスタマイズできるようになり、管理者が見たい項目を自由に設定することができるようになります。更にフィルター機能も強化され、自然言語でのシステム全体の検索やステータスや設定をベースとした絞り込みにより必要な情報に素早くアクセスできるようになります。日本語に対応してないのが残念ですが、これまで以上に直感的でわかりやすいものに生まれ変わっていると思われます。この辺は当社のPRISMのオンラインデモを申し込んでいただければご確認できるようになります。

PRISMインターフェイスのアップデート

AOS 4.6ではたくさんのアップデートが予定されています。.NEXTで公開された機能が全てカバーされているわけではないのでまだまだ楽しめそうです。Nutanixで稼働する仮想マシンがクラウドに移行できるAppMobilityFabricの拡張などが個人的には待ち遠しいです。

Nutanixはすでに購入されているお客様もソフトウェアを更新するだけでパフォーマンスの向上し機能が追加される成長するインフラストラクチャーです。Nutanixに興味が湧いた方は是非当社にご連絡を。

こちらのブログは新しい情報を入手次第更新していきたいと思いますので、Nutanixファンのみなさんは要チェック!AOS 4.6リリースされたらパフォーマンスレポートをご提供できるように、準備中ですのでこちらも乞うご期待!