Airmuxの特長1 4.9GHz帯を使用
Airmuxは一般に広く普及している無線規格「WiFi」とは異なる
無線周波数帯を使用しています。
ここでは4.9GHz帯の特長と最適なご利用用途についてご紹介致します。
Airmuxの特長1 4.9GHz帯を使用
Airmuxが使用する4.9GHzは、2013年1月から全国で利用可能となった周波数帯域です。4900MHz~5000MHz帯および5030~5091MHz帯があり、このうち5030~5091MHz帯は
平成2017年11月30日までご使用頂けます。この4.9GHz帯の特長をご紹介いたします。
1.総合通信局への届け出が必要な周波数帯域で、干渉が少ない
・届出やライセンスなしで使用できるWiFi製品と異なり、総合通信局への届け出が
必要な周波数帯域のため、WiFi製品利用時に懸念される「干渉」の影響が少ない
周波数帯域といえます。
2.屋外利用に適していて長距離通信が可能
・一般に普及するWiFi製品が使用する無線周波数帯域では、「W56」のチャネルのみ
屋外利用が可能ですが、この「W56」で使用する無線機器は「DFS」と「TPC」と
呼ばれるの機能を実装する必要があります。
■DFS(Dynamic Frequency Selection)
気象レーダーの干渉波を検出した場合、ダイナミックにチャネルを変更する機能
■TPC (Transmit Power Control)
干渉を回避するため、無線の出力を低減させる機能
・DFSやTPCの機能が実装されることで、WiFi製品では時と場合によって、突然の
チャネル変更に伴う通信断や、著しい通信速度の低下を招くことがあります。
・Airmuxの使用する4.9GHz帯は上記DFS、TPCの実装が必要とされない周波数帯域
のため、屋外で安定した無線通信をご利用頂けます。
3.屋外で高速通信を実現しつつ、天候に左右されにくい
・防災無線や放送用無線などに代表されるように、従来の長距離無線は、安定性重視
の観点から1000MHz以下の周波数帯が一部業界に割り当てられた形で使われてき
ましたが、データ通信容量の低さが課題でした。
・1000MHz以上の周波数帯は通信容量の拡大が見込める代わりに、安定した長距離
通信が難しくなってきます。例えば某ミリ波製品などでは1Gbpsほどの通信容量を
確保しつつも、距離は数kmまで、100ミリ/hの降雨で通信容量は1/10に落ちること
もあります。
・Airmuxの使用する4.9GHz帯は、通信距離最長40km、最高伝送速度250Mbpsという
双方の特長を兼ね備えた周波数帯で、安定した長距離通信を、天候に左右されること
なく屋外で利用したいお客様に最適です。
4.電波の直進性が強く、拠点間の視認性が重要
・4.9GHz帯の電波はWiFi製品の使用する周波数帯に比べ、直進性が高くなります。
そこで、建造物や地形の起伏、森林などによって電波が遮られることが多くなります。
よって、Airmuxのご利用時は、結ぶ地点間がお互いに見えるかどうか(視認性)
が重要になります。
・設置地点間で通信可能かどうかにつきましては、現地での検証経験が豊富な
日商エレクトロニクスにて、シミュレーションや実地検証などのご協力をさせて
頂いておりますので、お気軽にお声掛けください。
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【ご参考】4.9GHz帯利用時の総務省への申請・届出手続きについて
・4.9/5GHz帯無線製品を設置する際には、機器設置場所を管轄する総合通信局へ【無線局包括登録】と【開設届】を行う必要があります。
・包括登録で製品仕様(周波数・空中線電力)を登録し、包括登録番号を取得します。
その後、取得した包括登録番号に該当する仕様機器を設置する際に、開設届を申請します。
【無線局包括登録】に必要な情報
・設置予定場所・・・設置予定場所を記載します。
・技術仕様・・・・・周波数と空中線電力を記載します。
・登録の際に【陸上特殊無線技師3級】以上の資格が必要です。
※基地局用と移動局用で2パターン申請します
【開設届】に必要な情報
・登録番号・・・・・包括登録で取得した登録番号の記載が必要です。
・設置場所・・・・・基地局は具体的な住所と座標及び電波指向方向を記載します。
・設置機器情報・・・製品型番と各無線機のシリアル番号を記載します。
※開設届けは実際に電波を出した日の前後15日以内に申請する必要があります。
※基地局用と移動局用で2パターン申請します
※最新情報は当該地域管轄の総合通信局へお問合せください。
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