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無線LAN選定の基礎知識...「クラウド管理型無線LAN」のメリットとは?

2018年4月 9日

無線LAN選定の基礎知識...「クラウド管理型無線LAN」のメリットとは?

多くの企業が無線LANの導入を進めている中、普及が進んでいるのが「クラウド管理型無線LAN」です。今回は、無線LANを選ぶ際に知っておくべき基礎知識として、クラウド管理型のメリットをご紹介します。

1.今、注目されている「クラウド管理型無線LAN」とは?

著しく成長する企業向け無線LAN市場において、ひときわ伸びているのが「クラウド管理型無線LAN」です。無線LAN市場全体に占めるクラウド管理型無線LANの割合は年々増加し、10年後には100%近くまで導入が進む可能性もあるとも言われています。国内では2012年ごろから様々なソリューションが登場し、急速に普及が進んでいます。

クラウド管理型無線LANとは?

クラウド管理型無線LANとは、無線LANのアクセスポイント(以下、AP)の管理機能をクラウドサービスとして提供する製品で、クラウド管理型Wi-Fiとも呼ばれます。従来の無線LANでは、複数のAPを一元管理するために無線LANコントローラーが必要でした。コントローラーは高価なため、導入には大きな初期コストがかかります。また、最適なパフォーマンスを得るためには、APに割り当てるチャンネルや電波の強弱といった様々な要素を調整しなくてはならないため、複雑な設計や、運用のスキルが不可欠でした。さらに、コントローラーを制御するファームウェアを更新するためには技術者が設置場所を訪れる必要があるなど、運用の負荷も高かったのです。

こうしてコントローラがクラウド化されたのが、「クラウドコントローラ」型で、第4世代型の無線LANアーキテクチャとも呼ばれます。クラウド上のコントローラーがAPを管理する仕組みです。しかし、コントローラーとAPライセンス双方が必要となりコストが高くなりやすい点、冗長化が必要となりコストと労力が発生してしまう点、トラフィックがコントローラを経由するためパフォーマンス低下やネットワーク複雑化につながるという課題は解決できませんでした。

そこでクラウド管理型として新たに登場したのが、第5世代型のクラウド管理型無線LANです。この新たな世代の無線LANソリューションでは、コントローラーを導入することなく一元管理が可能になります。そのため、次のようなメリットが得られます。

(1)コントローラーレスで一元管理

コントローラーを購入したり、管理したりする必要がないため、コストを抑制しながら一元管理を実現できます。

(2)導入が容易でスピーディ

クラウド管理型無線LANでは、インターネットにつながるネットワークにAPを接続するだけで利用できます。複雑な設計が不要なので、手軽に導入できるのです。

(3)運用の負担の軽減

運用開始後にAPを設置する場合、新しい機器を接続するだけで、クラウドから設定が自動的にダウンロードすることもできます。技術者が設置作業のために拠点に出張するといった導入後の運用負荷を軽減できます。


このように、第5世代型のクラウド管理型無線LANを利用することで、従来の無線LANの様々な課題を解決できるようになっています。ここが無線LAN選定の重要なポイントの1つと言えます。

2.多様なクラウド環境に対応する「第5世代」無線LANソリューション

次に、無線LANソリューションを導入する際の企業のITインフラやネットワーク環境について考えてみましょう。近年、企業では多様なクラウド環境が使われるようになり、求められるネットワーク構成も複雑化しています。

代表的なクラウド環境としては、クラウド事業者からサービスとして提供される「パブリッククラウド」、企業が自社内でクラウド環境を構築する「プライベートクラウド」、また、その両者やオンプレミスのIT資産を柔軟に組み合わせて構築される「ハイブリッドクラウド」が挙げられます。クラウド管理型の無線LANソリューションは、こうした様々なネットワーク構成に対応することができるのでしょうか?

ここでは、第5世代型のクラウド管理型無線LANソリューションである、Aerohiveを例に取り上げます。Aerohiveでは、クラウド上に置かれたネットワーク管理コンソールであるHiveManagerを利用して、統合的なネットワーク管理を実現しています。利用できる構成とその特徴は以下のとおりです。

(1)マルチVHM

パブリッククラウド上のコントローラーで各拠点のAPを一元管理する仕組みです。同じシステムやサービスを複数の企業が共有して使うマルチテナント方式に対応しています。

例えば、他社のネットワーク運用業務を代行する企業などでも利用が可能で、複数の会社を管理する場合、管理された各会社同士の機密性は保持されます。下図の「VHM1」、「VMH2」、「VHM3」それぞれの場合、それぞれの機密性は保持されます。また、それぞれの組織や拠点をまたいで、設定されたAPを移動することはできません。

マルチVHM

(2)階層式 HiveManager (HHM)

上記の、マルチVHMのさらに配下に組織を展開する方式です。下図の場合、同じ階層にある「組織1」「組織2」「組織3」の間でAPを移動することが可能です。パブリッククラウドとプライベートクラウドのどちらでも活用できます。

階層式 HiveManager

(3)ハイブリッド構成

多拠点での複雑なネットワーク構成やハイブリッドクラウドに対応できる構成です。 下図の場合、「VHM1」「VHM2」がパブリッククラウド環境、「VHM3」がオンプレミス(プライベートクラウド)で、配下に「組織1」「組織2」を持っているというケースで活用されます。

ハイブリッド構成

3.まとめ

このように、「第5世代無線LANソリューション」であるAerohiveでは、管理コンソールであるHiveManagerを利用して、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドそれぞれでの運用が可能です。

パブリッククラウド/プライベートクラウド/オンプレミスでの運用

パブリッククラウドでご利用いただく場合には、シンプルに導入でき、数万台規模までのネットワークの運用管理を手軽に実現できます。もちろん、プライベートクラウドでの運用管理も可能です。また、オンプレミス環境下では独自の管理コンソール で運用することができます。さらに、同じシステムやサービスを複数の企業が共有して使うマルチテナント環境も、容易に管理・拡張できるプラットフォームを提供しています。

第5世代Wi-Fiソリューションについては下記の資料でも詳しくご紹介しています。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にダウンロードいただき、ご一読ください。