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2016年02月17日

障害発生時のデスクトップ仮想化の運用

初めてデスクトップ仮想化を導入されるお客様は、安定稼働に向けた運用に不安をもたれているかもしれません。 デスクトップ仮想化導入の前に、正常運用・障害運用の設計を具体化しておくことで、高品質なデスクトップ仮想化環境を提供することが実現できます。 本記事では、障害時の社内の混乱を最小化するためのヒントを中心に解説いたします。

従業員のクライアント環境をデーターセンターやクラウド上に集約し一括運用するデスクトップ仮想化では、障害が発生すると全従業員の業務が停止してしまうというリスクがあります。そのためシステムを安定稼働させるための運用やヘルプデスク機能の提供が情報システム部門に求められます。特に障害発生時の運用においては、業務停止の時間を最小化するための回避策を事前に検討しておくことが必要です。

連絡手段の確立

社内ポータルやメールで情報システム部門と従業員間のコミュニケーションが標準的に行われている場合、障害が発生するとコミュニケーションをとることが難しくなります。障害の範囲が特定の従業員レベルの場合は、電話でのコミュニケーションをとることも可能(ただしヘルプデスクの電話番号は事前に別途通知しておき、全従業員が把握しておく必要がある)ですが、全社レベルの障害が発生すると電話での対応が難しくなるため、ヘルプデスク側から全従業員への情報配信の手段を事前に確立しておく必要があります。リアルタイムでの情報配信をするためにも、携帯電話へのメール配信などの連絡手段は事前に準備しておくことが望ましいです。

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綿密な切り分けフローの準備

他のシステム同様にデスクトップ仮想化においても障害が発生すると早急な現状復旧が求められますが、デスクトップ仮想化の構成要素は多岐に渡るため、早急な復旧を手助けするための切り分けフローを綿密に作成する必要があります。ヘルプデスクメンバーもハードウェア担当・ネットワーク担当・クライアント担当など複数名になることが一般的なため、各要素別の障害切り分けフローも含めたデスクトップ仮想化全体の切り分けフローを準備されることを推奨します。

もしやむを得ずバックアップからリストアする状況となっ場合はリストアに要する時間が長く業務復旧が遅れてしまうため、できればデスクトップ仮想化停止中の代替運用方法を事前に準備しておくことが望ましいです。

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代替運用の検討

障害が発生したときの代替運用のために別途投資を行うことは難しいと思われますが、デスクトップ仮想化の設計を具体化する中で、代替運用への流用を検討をしておくことで投資を抑えることも可能です。以下に参考として代替運用の項目例を記載します。

社内メールのWeb化

システム障害の原因がネットワークではない場合、従業員が利用する端末はオンラインの状態にあるため、(一部のシンクライアント端末を除く)多くの端末でブラウザを利用した業務を継続することができます。Webメールを標準的に利用していらっしゃれば、障害時でも端末のブラウザを通じてメールが利用できることに加え、障害復旧後の同期作業を行わずにメールをも利用することが可能です。

Office Onlineの利用

メール添付やファイルサーバーに保存されているOfficeドキュメントに対し、Office Onlineを利用すればOfficeドキュメントの作成・編集・保存等の大部分の業務が可能となります。障害が発生したときに限り、従業員の端末から社内システムに直接アクセス出来るようにすることで、業務停止時間を大幅に削減することができます。

次回はデスクトップ仮想化環境の運用の主タスクとなる『スクトップ仮想化の運用開始後のモニタリング』について記載させて頂きます。

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