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2015年11月09日

クラウドが全てじゃない!サーバ環境の違いから見る最適な構成とは?

インターネットを使ったWebサービスの立ち上げや多拠点間の情報共有インフラの構築を行おうとした際に必要になるのがサーバです。最近では選択肢としてクラウドが有力になっていますが、一口にクラウドといってもその種類は幾つか存在します。
それぞれ特徴があり、向き不向きがあります。システムを構築する際にはその差を適切に把握した上で最適なものを選択する必要があります。今回はそれらの違いについて説明しつつ、どういったケースにおいて、どれを選択すべきかについて紹介します。

クラウドとは?

クラウドは物理サーバの存在について利用者が意識することなく、仮想化されたサーバを立ち上げて利用ができるサービスになります。

一つの物理サーバの中に仮想化されたサーバが複数混在しますが、他からの影響は基本的に皆無です。サーバのスペックはCPU、メモリによって料金が変わることが多いです。また、ディスクにSSDを選択することもできます。これらの組み合わせによって料金が変わってきます。

課金単位はサービスによって異なりますが、時間単位での課金が多いようです。そのため大量の計算処理を行うために数千台単位でサーバを起動し、処理が終わったらサーバを落とすなどといった使い方をしているケースも見受けられます。

クラウドサーバはインターネットとローカル、両方のネットワークアドレスを持っているものが多く、それを使って複数台構成を簡単に実現することができます。Web、アプリケーション、プロキシ、DBサーバなどを自由に組み合わせた上でシステムを構築できるので、ごく小さなWebサイトから大型なWebアプリケーションまで自由に構成できます。

クラウドは主にパブリッククラウドとプライベートクラウドに分けることができます。

スケールが自由、コントロールに制限のあるパブリッククラウド

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パブリッククラウドはクラウドベンダーが提供する外部公開を基本としたサーバになります。世界中に多数あるクラウドベンダーが提供するサービスで、一つのハードウェアとしてのサーバの中に他のユーザと共存する形になります。とはいえ、環境は独立していますのでお互い意識する必要はありません。

メリットとしてはクラウドベンダーは無数のサーバを持ち、かつ日々増強していますのでリソースについてはほぼ無制限であると言えます。かつ使っていない時には費用もかかりませんので、運用コストは低いと言えます。スモールスタートではじめつつ、トラフィックが増えるのに合わせてスケールしていくと言った方法がとれます。

デメリットとしてはクラウドベンダーの提供するものであるために一部においてコントロールできない部分があるということです。例えばセキュリティポリシー上、他のユーザと共存できないと言ってもそれは適いません。また、ハードウェアに関して細かなコントロールはできません。

クラウドの技術は高度であるために、障害が発生することもあります。そうした時にユーザ側としてできることは殆どなく、障害が解消するまで待たざるを得ません。利便性の反面、そういったコントロールできない部分を許容する必要があるでしょう。

細かなコントロールを実現、ただしリソースには制限があるプライベートクラウド

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対するプライベートクラウドは一企業または一グループが独占して使えるクラウド環境になります。一般的にハードウェアを購入または借り受けてデータセンターに設定したり、クラウドベンダーの提供するプライベートクラウドサービスを使ったりします。割り当てられている複数のハードウェアをつなぎ、クラウドとして個々のハードウェアを意識することなく利用できるようになります。その点においてはパブリッククラウドと使い勝手は変わりません。

メリットはなんと言っても細かいコントロールができる点です。ハードウェアのスペック、システム構成、ネットワーク、ベースになるOSやソフトウェアについても指定ができます。さらに自社しか使わないのでセキュリティが高く、大企業のセキュリティ要件にも適います。それでいてクラウドとしてサーバ環境を自由に立ち上げたり、スケールさせたりすることができます。

大手企業になると部署や子会社などがそれぞればらばらな環境でサーバを運用しているケースが多く、一定のセキュリティポリシーを統一して適用するのは困難でした。その点においてプライベートクラウドを構築し、その上で運用すればセキュアで管理が容易なクラウド環境が実現できます。

デメリットとしてはハードウェアを用意するため、パブリッククラウドに比べるとコストがかかるということです。またスケールしやすいとは言ってもハードウェア上の制限はありますのでパブリッククラウドに比べるとリソース制限があります。

サーバ構成はもっと自由で良い

サーバ構成を考えた場合、1台または2台以上という点において選べるサービスが変わってきます。一台のサーバですべて行う場合は今回挙げた選択肢がすべて考えられます。この場合はスペックと他のユーザ環境との共有状態、セキュリティ要件などに合わせて選択することになります。

さらにWebサーバとDBサーバを分けて運用したり、トラフィックの変化に合わせてサーバ構成を増減したりしたいといった場合は専用またはクラウドの構成を選択することになります。最近ではパブリッククラウドでサーバ構築をはじめ、そのままサーバを増減させて運用することが多いようです。

ただしここにも注意点があります。パブリッククラウドは初期費用がかからない、かつ課金単位が細かいといったコスト上のメリットがありますが、数年単位の運用で考えた場合は従来の専用サーバを使った方がスペック単価は安くなります。また、クラウドはシステム上の仕組みが複雑である分、何らかのトラブルが起きる可能性もあります。対して専用サーバは昔からあるシンプルな仕組みであり、ハードウェアの耐久年数も上がっているため、問題が起こる可能性はさほど高くありません。

かといってサーバ構成はすべて専用サーバの方が良いという訳ではありません。初期費用の問題やハードウェアのスペックが固定化されてしまうこと、サーバ単位での障害に対して耐性が弱いと言った問題があります。専用サーバとクラウド、どちらも一長一短があるということは知っておくべきです。

またクラウドといってもパブリックとプライベートという選択肢があります。初期投資が大きくなる分、プライベートクラウドの選択はパブリックよりも大きな決断が求められるでしょう。ただし昨今のセキュリティインシデント問題や、クラウドの障害時対応などを考えるとプライベートクラウドの方が管理できる幅は広くなります。

パブリックとプライベートの利点を活かしたハイブリッドクラウドという考え方

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そこで今注目したいのがハイブリッドクラウドという構成です。パブリックまたはプライベートどちらか一方だけを採用するのではなく、お互いの長所を活かし、短所をカバーし合うことで理想的なクラウド環境を考えます。これは幾つかの利点があります。

情報機密による区分け

情報機密の高いデータはプライベートクラウドに保存し、外部に公開されるサーバはパブリッククラウド上に構築するといった形です。各企業、団体によるセキュリティポリシーを解決するために使われます。セキュリティを確保しつつ、パブリッククラウドの柔軟な仕組みが利用できるのが利点でしょう。

運用コストの低減

ECサイトなどで季節要因によるトラフィックの増減がある場合、常に運用していなければならず、かつ堅牢さが求められるDBサーバはプライベートクラウドとし、ユーザのアクセスするWebサーバはトラフィックに応じて手軽に増減できるパブリッククラウドを利用するという方法があります。あらかじめリソースが確保されているプライベートクラウドは初期費用こそかかるものの、その後の運用コストはパブリッククラウドよりも安価になるので、堅牢さが求められるサーバこそプライベートクラウドが活かされるでしょう。

スタンバイ環境として

プライベートクラウドはクラウドとは言いつつもベースになるハードウェアリソースは固定化されています。これを柔軟に増減するのは困難でしょう。そこでプライベートクラウドの枠を越えてしまう時に一時的にパブリッククラウドと連携させるという方法があります。特に一時的に高負荷がかかる解析系処理など、瞬間的なリソース増加についてはパブリッククラウドの方が向いていると言えます。

素早く、かつ柔軟にスケールアウトできるプライベートクラウドNutanix

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ハードウェアや仮想化技術の進化によってサーバ構成は柔軟に、かつ選択肢が増えています。一つの選択肢ですべてが解決できるわけではなく、開発要件によって適切な形を作り上げなければなりません。パブリッククラウドだけではセキュリティや価格面において難しく、プライベートクラウドだけでは柔軟性に欠ける...そんな時こそハイブリッドクラウドという選択が考えられるのではないでしょうか。

ただしプライベートクラウドは初期費用とそのセットアップにかかる工数が問題視されてきました。そこでぜひ知って欲しいのがNutanix(ニュータニックス)です。Nutanixは仮想化環境があらかじめ組み込まれたアプライアンスで、最短30分でプライベートクラウドが構築できます。最小、Nutanixノード3台でサーバにして30台分以上の仮想化が可能で、設定はとても簡単です。さらにスケールアウトは1台単位で可能なので、トラフィックの増加に合わせて自由にNutanixを追加できます。

これまで各部署、各拠点でばらばらに構築されていたサーバ環境をプライベートクラウドにまとめたり、パブリッククラウドと連携したりする柔軟性の高いプライベートクラウド環境を構築する際のベースにNutanixは適しています。専用アプライアンスになりますので複雑な設定や運用に関わる専門知識を必要とせず、プライベートクラウドのメリットを享受できるでしょう。

今後のIT戦略を支えるハイブリッドクラウドを構築する際にぜひNutanixをご利用ください。

Nutanix製品ページ

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Nutanixでは、ストレージを使わずにサーバだけでVmware/hyper-V/KVMの仮想化環境を実現します。

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