日商エレクトロニクス

Innovation Leading Company

株式会社Z会様

VMware vSphere導入事例

企業名:株式会社Z会様

高校生・大学受験生をはじめ、幼児から大学生・社会人向けに、通信教育や学習塾、出版、映像授業などの教育サービスを展開しているZ会。2010年4月末、エンタープライズ向け仮想化ソフトウエアの代表格製品「VMware vSphere」を導入し、社内に数多く存在するサーバーの統合、コスト削減および運用負荷の軽減を図った。 その経緯について、同社営業・業務本部 業務部 情報システム課課長 山田 学歩氏と主任 加山 浩氏にお話を伺った。

ユーザープロフィール

遠隔操作するPCには、ライセンスもソフトウエアのインストールも不要。eラーニングシステムの受講生が利用する自宅のPCでも、遠隔操作で簡単にサポートできるようになりました。

企業名:株式会社Z会様
http://www.zkai.co.jp/
設立:1931年
所在地:静岡県駿東郡長泉町
事業内容:通信教育事業、首都圏および関西圏の教室事業、出版事業、模擬試験

株式会社Z会 営業・業務本部業務部 情報システム課
課長 山田 学歩氏(左) / 主任 加山 浩氏(右)


幼児や社会人向けにも通信教育事業を拡大

吹き出しZ会の事業内容について教えてください。

(山田氏)
大学入学試験の類似問題を作ることからスタートした会社です。大学入試に失敗しないためには、リハーサルが必要であり、私たちが提供するのはそのための教材です。入試本番の問題よりも、難度を高くするという工夫も行ってきました。現在は難関大学合格向けだけではなく、地元国公立大学志望者向けはもちろん、小学生や中学生、高校1、2年生向け、さらには幼児向けや大学生や社会人向けの通信教育コースも提供しています。

幼児に通信教育と聞くと、違和感があるかもしれませんが、私たちが提供している教材では頭だけではなく体も使い、かつ親子でコミュニケーションしながら取り組めるものを多くしています。
それは小学生向けでも同じです。例えば小学生向けの通信教育では、「枝豆を植えて育てる」というような、子どもが実際に体を動かし、かつ親と一緒に経験して学ぶという教材も含まれています。

通信教育以外にも、首都圏および関西圏で学習塾の運営、出版事業なども展開しています。

吹き出し貴社の強みはなんでしょう。

(山田氏)
トップレベルの教材を自分たちで作れる、専門的なノウハウをもっているところが、当社の強みです。

サーバーのリプレースをきっかけに仮想化技術を導入

吹き出しなぜ、仮想化技術の導入を考えたのでしょうか。

(加山氏)
現在、稼働中の数十台のサーバーの保守期限が迫ってきたことがきっかけでした。今年は約20台、来年は約15台のサーバーの保守が切れます。そこで昨年の夏より、どういう方法でリプレースしていくかを検討するために、情報収集を始めました。

リプレース方法の一つの選択肢が、仮想化技術の導入だったのです。
一つは期限の切れるサーバーと同じ台数、新しいサーバーを購入し、そのまま移行するという従来の方法です。
もう一つが仮想化技術を導入し、集約できるサーバーは集約するという方法でした。

仮想化技術を導入するメリットについては、さまざまなところでうたわれていたため、私たちもいつかは取り入れてみたいと思っていた技術でした。

加山氏

「サーバー仮想化を通じて、
TCO削減や、省電力、
省スペースを実現したいと
考えました。」
株式会社Z会
加山 浩氏

吹き出しどんなメリットを期待したのでしょうか。

(加山氏)
サーバーを仮想化するメリットの第一は、サーバーを集約することでTCO(Total Cost of Ownership:システムの導入、維持、管理などにかかる費用の総額)の削減が期待できること。
第二にサーバーリソースの効率化が図れることです。
第三は物理的に台数が減るので、省電力化・省スペース化が図れる。
このメリットを見ると、今の時勢に合った考え方だと思いました。

吹き出し従来の方法ではなく、仮想化技術の導入に決定したということですか。

(加山氏)
仮想化技術の導入を本命としながらも、従来の方法も選択肢として残していました。
とはいえ、仮想化技術を導入するのは初めてのことです。どの仮想化技術なら失敗せずにうまくいくのか、情報を収集しました。そこで選択したのが「VMware vSphere」だったのです。


吹き出しなぜ「VMware vSphere」なら失敗のリスクが軽減されると判断したのですか。

(加山氏)
市場には「VMware vSphere」のほかにもさまざまな仮想化技術が登場しています。失敗するリスクを軽減する、つまり安全な方法を選択するため、私たちが重視したのは製品の信頼性でした。

「VMware vSphere」はこの仮想化分野の最大手。導入実績も豊富で、ユーザーからのフィードバックにより、製品としての安定性が年々、増しているということも聞きました。そこで仮想化技術を選択する場合は、「VMware vSphere」を用いることと決めました。

したがってソリューション・プロバイダーには、従来の構成を踏襲して単純にサーバーをリプレースする方法と仮想化ソリューション「VMware vSphere」を導入する方法の2つの提案をしてもらいました。

吹き出し従来の方法ではなく、「VMware vSphere」導入を選択した決め手について教えてください。

(加山氏)
先に挙げた仮想化のメリットを享受できるということもありますが、なんといっても大きかったのは既存の資産を生かせることでした。

当社の会計システムはシトリックスシステムズのメタフレーム・サーバー上で稼働しています。メタフレーム・サーバーのOSはWindows2000。マイクロソフトによるサポートが終了したOSです。つまり従来の方法では、現行のシステムをそのまま移行できないので、最新のターミナル・サーバーの購入が不可欠となります。なるべくそのような追加投資は避けたいと思っていました。

一方、「VMware vSphere」を導入すれば、Windows2000のようなレガシーなOSも稼働させることができます。現行のシステムをそのまま移行できるという点が大きなポイントになりました。

(山田氏)
従来の方法と比較して、初期導入コストが安くつくという点も選択の大きな理由でした。従来の方法に比べて、初期導入コストは3分の2ぐらいに低減できたのではないかと思っています。


日商エレクトロニクスの提案を選んだわけ

山田氏

「日商エレクトロニクスの
提案が、最も優れて
いました。」
株式会社Z会
山田 学歩氏

吹き出し日商エレクトロニクスの提案に決定した理由を教えてください。

(山田氏)
提案内容とコストのいずれも、一番よかったのが日商エレクトロニクスの提案でした。私たちが挙げたシステムの要件は約20個。それらについて一つずつ、どのような回答がなされているかチェックしました。

ソリューション・プロバイダーの中にはいくつかの要件について、オーバースペックだったり、そもそもその要件を満たすソリューションを用意していなかったり、というところもありました。

しかし日商エレクトロニクスの提案は、私たちの要件すべてにベストな回答が用意されていたのです。しかもその回答はすべて、経験に基づいたものでした。一番よいものを提案してくれるソリューション・プロバイダーだと実感しました。そこが日商エレクトロニクスの提案を採択した決め手となりました。


吹き出しなぜ、日商エレクトロニクスのみが要件を満たすことができたのでしょう。

(山田氏)
日商エレクトロニクスがベンダーに縛られない、マルチベンダーだからだと思います。メーカー系列のプロバイダーの場合は、やはり難しくなります。マルチベンダーだからこそ、私たちの要件を見て、最適な提案ができる。そこは日商エレクトロニクスの大きな武器だと思います。

(加山氏)
営業担当者が製品の特長を分かった上で、提案していたというのも、決め手となりました。

吹き出しそれはどんなところで分かりましたか。

(加山氏)
例えば今回のシステムでは、ヒューレット・パッカード(HP)のブレード・サーバーを採用しています。HPのブレード・サーバーには、「Flex-10」という10ギガビット・イーサネットを効率的に使うための新技術が採用されています。この技術はそれほど、一般的に使われている技術ではありません。

しかしそのような新しい技術も日商エレクトロニクスの担当者は、きちんと理解しており、分かりやすく説明してくれました。営業担当者が深いシステムの知識を身に付けている。これはほかのソリューション・プロバイダーと比較したときに、有利に働くポイントだと思いました。

VMware vSphere導入で期待される効果

吹き出しシステムの導入はいつから始まったのですか。

(加山氏)
2010年4月後半からシステム導入が始まり、6月末に完了しました。現在、8月下旬の本格稼働を目指して、順次、アプリケーションを移行しています。すでに完了し稼働しているシステムもあります。社員向けのeラーニングシステムはその一例です。

吹き出しVMware vSphere 導入により、期待できる効果について教えてください。

(加山氏)
第一に20台あったサーバーを3台に削減できたので、管理の手間が削減できたことです。これら20台のサーバーはハードの種類がバラバラで、それぞれ管理の仕方が異なっていました。それが統一されたことで、運用にかかる時間が軽減されました。

第二は可用性の向上です。今回、「VMware vSphere」導入に伴い、「VMware HA」という機能も導入しました。「VMware HA」は物理サーバーに障害が起きても、人が介在することなく、別の物理サーバー上で新しい仮想マシンを再起動してくれるという可用性を高める機能です。この機能より、たとえハードが故障してもサービスが止まることはなくなると期待しています。

第三はテスト環境の調達が容易に可能になったこと。デジタル添削などのスタッフ向けおよび一般のお客さま向けのシステムとしてWebサービス系のシステムなどを、自前で開発をしています。仮想化によってその調達が容易となり、テストが手近にできるようになりました。

(山田氏)
管理サーバーの台数が削減されたことで、運用にかかる人の人数も削減できました。これにより、本来、情報システム課がやるべき仕事に時間をかけられるようになりました。これは私たちにとって、極めて大きなメリットだと感じます。


会社の動きを実現するシステムをより早く、安く提供できる体制に

吹き出し情報システム課のやるべき仕事とは、具体的にいうとどのようなことでしょう。

(加山氏)
新たなシステムの企画はもちろんですが、ヘルプデスク業務など社内サービスももっと充実させていきたいと考えています。私たち情報システム課の役割は、お客さまのニーズ、会社の動きを実現する手段を提供することだと思うのです。

(山田氏)
「こんな事業を展開したい」といったときに、情報システム課として「できない」とは言えませんし、言いたくもありません。常にどんなことを言われても、このようにすれば実現できるという答えを出す、それが私たち情報システム課の役割だと認識していますし、それが私たちの競争優位につながると確信しています。

新たなシステム構築にかかる費用は、お客さまに提供するサービスの価格にも反映されてしまいます。より安く、より早く商品サービスが提供できるような体制にしていきたい。そのためにも、「VMware vSphere」を導入し、集約できるサーバーは集約し、運用負荷のさらなる軽減をしていきたいと思います。

吹き出し最後に、日商エレクトロニクスへの期待などあればお聞かせください。

(加山氏)
今回はサーバーの導入でしたが、今後はドメインコントローラ構築など、サービスの提案もお願いしたいと考えています。私たちのよきパートナーとして、末永くお付き合いさせていただきたいと思っています。

(山田氏)
先にも述べましたが、日商エレクトロニクスは、私たちにとってよりよい回答を提供してくれる会社です。これからも最適なソリューションの提案を期待しています。

*取材日 2010年7月
*記載の担当部署は、取材時の組織名です。

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