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JFEシステムズ株式会社様

CloudNavigate Center(CNC)導入事例

企業名:JFEシステムズ株式会社様

昨今、サーバー仮想化が急速に普及し、JFEシステムズ株式会社(以下、JFEシステムズ)が開発・提供する品質情報管理システム「Mercrius(メルクリウス)」でも、仮想化環境への対応ニーズが増えていた。そこで日商エレクトロニクスの検証施設「CloudNavigate Center(クラウドナビゲートセンター)」で検証を実施した。JFEシステムズは数ある企業の中からなぜ、日商エレクトロニクスを選んだのか、その経緯と結果について伺った。

ユーザープロフィール

仮想環境でも安心して使える製品だと自信を持って言えます。

企業名:JFEシステムズ株式会社様
http://www.jfe-systems.com/
創業:1983年
所在地:東京都墨田区
事業内容:情報システムのインテグレーションおよび運用・保守など

写真左から
JFEシステムズ株式会社 プロダクト事業部
製品開発部 部長 宮本 忍氏
食品営業部 次長 山下 裕之氏
ソリューション開発部 食品グループ 課長 阪田 豊氏
製品開発部 製品開発グループ 次長 黒澤 泰氏
食品営業部長 新原 晃二氏


JFEシステムズ様 企業概要

新原氏

「さまざまな業種・業態に向け多彩なサービスを 提供している会社です。」
JFEシステムズ株式会社
新原 晃二氏

吹き出しJFEシステムズの事業内容について教えてください。

(新原氏)
当社は1983年に旧川崎製鉄のシステム子会社として設立されました。1986年には川崎製鉄の本社システム部門を、1988年に製鉄所システム部門を統合し、2003年の川崎製鉄と日本鋼管統合によるJFEスチール発足を契機に2004年にJFEシステムズへと社名を変更し、現在に至っています。

鉄鋼会社のシステムは24時間365日の稼働が求められます。そのようなJFEスチールのシステム開発およびその運用オペレーションを担ってきたという実績が、当社が誇る強みの一つです。大規模かつ複雑な鉄鋼生産のシステム構築・運用で培った技術を武器に、多彩なソリューション、サービスを提供しています。

現在では自動車メーカーや電機メーカーなどをはじめとする組み立て製造業、プロセス製造業、金融業、サービス業、自治体など、さまざまな業種・業態のお客さまと良好な関係を築き、情報システムの企画、コンサルテーション、システムインテグレーション、アウトソーシングなどのサービスを幅広く展開しています。


食品メーカー向け品質情報管理システム「Mercrius」とは

山下氏

「『Mercrius』は、食の安全に不可欠な情報を統合的に管理するデータベースです。」
JFEシステムズ株式会社
山下 裕之氏

吹き出し今回、「CloudNavigate Center」で検証を行った「Mercrius(メルクリウス)」の製品概要について教えてください。

(新原氏)
もともとは、商品データベースとして開発、販売をしていたのですが、ある食品メーカー様から「この商品データベースは価値がある。食品原材料データベース機能も追加してほしい。」というご要望をいただきました。そのご要望を元に開発に着手し、2002年に「Mercrius」の原型ができ、そこからさらに配合レシピ情報や包装資材情報などを管理する機能を追加拡張したのが現在の「Mercrius」です。食品メーカー様のご意見を元に開発した結果、食品業のお客さまから引き合いをいただき、現在では食品業界トップクラスのお客さま100社に導入いただいております。

吹き出しなぜ食品業界での引き合いが多かったのでしょうか。

(山下氏)
ここ数年、食品業界ではさまざまな食の安心・安全を揺るがす事件や事故が相次ぎ、食の安全への意識が非常に高まっています。そのため、食品メーカー様ではお客さまに開示する品質情報の適切な管理が求められています。


とはいえ、その管理は非常に手間がかかります。例えばカップラーメンの表示ラベルには、名称や原材料名、内容量、賞味期限、保存や調理方法、製造者、添加物やアレルギー食品、遺伝子組み換え食品などの情報が記載されていますが、これらの情報の内、ある情報は紙の台帳で保管されているのに別の情報はエクセルで保管されているなど、一元的に管理できているお客さまは多くはありませんでした。また食の安全への意識の高まりを受け、コンビニエンスストアやスーパーなどで食品を販売してもらう際、商品カルテを提出することが求められることがあります。そのカルテに記載する情報が詳細であることはもちろん、流通各社によってフォーマットが異なることなどが手間がかかる原因となっていたのです。

「Mercrius」は原料規格書の管理はもちろん、原料・包材情報などの資材情報、取引先に提出する商品カルテ情報、検査情報など食の安心・安全を確保、証明するのに必要な情報を統合しデータベース化します。

食品表示に関する法規制は、食品添加物の進化や食の安全を揺るがす事故・事件が起こるたびに、追加・改正がなされていきます。法律で管理する項目が増えたとしても、Mercriusならシステムを止めることなく即座に対応することができます。

またお客さまから問い合わせがあった際もすぐに検索して回答することができますし、お客さまからのご意見、ご質問などの情報を「Mercrius」で管理し、新製品の開発に生かされているお客さまもいらっしゃいます。

「CloudNavigate Center」で検証した理由

阪田氏

「仮想化環境で導入したいという問い合わせが 増えてきました。」
JFEシステムズ株式会社
阪田 豊氏

吹き出し仮想化環境における「Mercrius」の動作検証を実施したきっかけを教えてください。

(阪田氏)
景気低迷が続く中、多くの企業はサーバー運用コストを削減するため、仮想化に注目し、急速に導入を進めています。「Mercrius」を検討するお客さまも同様で、今年に入ってから仮想化環境で導入したいという問い合わせが増えてきました。

吹き出しそれまでに仮想化環境で「Mercrius」を動作させた実績はなかったのでしょうか。

(阪田氏)
仮想化環境で「Mercrius」を運用しているお客さまはいらっしゃいますし、当社でも実績はあります。しかし仮想化環境でお客さまに安心して使ってもらうためには、より本格的な環境の中で検証する必要があると考えました。

(黒澤氏)
私たち製品開発部にも検証設備はもちろんあります。しかし想定されるさまざまなパターンを検証するのに十分な環境を用意することは難しかったのです。

吹き出し検証施設として「CloudNavigate Center」を選択した理由について教えてください。

(阪田氏)
検証設備についてお話を伺った際、質問や要望に対して迅速かつ丁寧に対応していただけたことが決め手となりました。また交通アクセスが良かったことも大きな要因ですね。


「スタンドアローン」「VMware」「Hyper-V」3環境で検証実施

吹き出し検証を「CloudNavigate Center」で実施するにあたり、どのような準備をしましたか。

(黒澤氏)
私たちが用意したのは、アプリケーションと負荷試験を行うためのツールおよび検証シナリオです。

吹き出し検証環境について教えてください。

(黒澤氏)
検証環境として用意してもらったのは、物理環境とVMware vSphere4、Microsoft Hyper-V2.0という3つの環境です。ハードウエアはお客さまが使用するハードウエアスペックとほぼ同等のもの。OSは 最新のWindows Server 2008 R2、データベースはMicrosoft SQL Serverです。先の3つの環境に各2種類のサーバーを組み合わせて合計6 種類の環境で検証を行いました。

吹き出し「CloudNavigate Center」ではどのような検証を行ったのでしょう。

(黒澤氏)
最初に行ったのは「Mercrius」の仮想環境における動作確認です。VMwareとHyper-Vの環境にサンプルデータを流し込み、「Mercrius」のすべての機能がきちんと動作するか検証しました。次に、仮想化ソフトウエア別に100人が同時にログインをするという負荷試験を実施しました。同一スペックのサーバー環境をそれぞれ個別に用意してもらったので、先の3種類の環境を同時に検証することができました。そのほか、実際の環境では1つのハードウエアに複数の仮想環境を構築してアプリケーションを稼働させることが多いことを想定し、仮想環境のリソースの割り振りを複数パターン設定して動作がどうなるかという試験も実施しました。

吹き出し「CloudNavigate Center」での検証はスムーズにいきましたか。

(黒澤氏)
今回の検証期間は1週間を予定していました。1日目に環境を構築し、2日目に「Mercrius」の動作検証試験、3日目に負荷試験、4日目は予備日だったのですが、予定通りスムーズに検証が行えました。

(阪田氏)
日商エレクトロニクスのエンジニアの方と、ハードウエアの構成などについて事前に、2度ほど打ち合わせしました。1度目の打ち合わせでは、わかりやすい資料を基にハードウエア構成の説明をしていただき、2度目の打ち合わせで詳細を決定しました。3度目の打ち合わせで「CloudNavigate Center」に伺ったときは、すでに理想の検証環境が出来上がっていました。素早い対応には感心しました。

「CloudNavigate Center」を利用するメリット

黒澤氏

「自信を持ってお客さまに仮想化環境でのご利用をお勧めできます。」
JFEシステムズ株式会社
黒澤 泰氏

吹き出し「CloudNavigate Center」で検証して、良かった点について教えてください。

(黒澤氏)
第一に最新の大規模環境で動作確認できたことです。検証結果から仮想環境でもスタンドアローンと同等のパフォーマンスが得られることがわかりました。これにより、これからお客さまに自信を持って仮想化環境への「Mercrius」導入を提案できます。特に「できる限りコストを削減したい」というお客さまにアピールしていけますので、提案の幅が広がると思います。

第二は仮想化環境における「Mercrius」の動作の特徴がわかったことです。仮想化環境ではアプリケーションとデータベースを同じハードウエア上に配置できるので、パフォーマンスが物理環境よりも良くなりました。これは驚くべき結果です。

第三に仮想化環境の構築はすべて日商エレクトロニクスさんにお任せできたので、私たちは「Mercrius」の環境を用意すれば、すぐに検証作業に入ることができました。当社では仮想化に詳しい人材が日商エレクトロニクスさんほど多いわけではありませんので、仮想化環境の調整やチューニングをサポートしてもらえるのはとても助かりました。


(山下氏)
今回の検証では、64bitの環境で検証を実施しました。今までの仮想化環境における動作実績はすべて32bit環境でしたので、64bit環境で検証できたことは大きな収穫でした。

吹き出し検証施設としての使い勝手、装備などについてはどういう感想を持たれましたか。

(阪田氏)
まずは施設の立派さにびっくりしました。検証設備というとマシンルームの中で行うものというイメージがありましたが、個室をご用意いただきました。個室は施錠管理ができセキュリティが確保されているのはもちろんこと、きれいでとても集中して作業が行える環境でした。また何か作業で行き詰まっても、すぐにサポートしていただくことができました。さらに場所も最寄り駅である豊洲より徒歩圏にありながら、別途豊洲からセンターまでの専用無料送迎バスが用意されているなど、アクセスの良さも印象に残りました。

(黒澤氏)
リソースの割り当てや構成変更作業なども即座に対応してもらえたので、作業の待ち時間も少なく効率的に行えました。専属エンジニアの対応の良さには感謝しています。

(山下氏)
お客さまの中には、「『Mercrius』だけではなく他のソフトウエアも仮想化し、同じハードに同居させたい」というニーズもあります。「CloudNavigate Center」を使えば、実環境で検証することが可能になりますので、当社にとってはもちろん、当社のお客さまにとっても心強いと思います。

吹き出しセンターを使用して、課題に感じたことがあれば教えてください。

(黒澤氏)
設備的にも、私たちをサポートしてくれた専属エンジニアの対応にも満足しており、特に課題に感じたことはありません。

次回はぜひ、同時アクセスが数千人となる超大規模環境下でのパフォーマンス検証や、リソースを変更し検証をしてみたいですね。

日商エレクトロニクスへの期待

宮本氏

「さまざまなプロダクトのパフォーマンス検証で 協力関係を築いて いきたい。」
JFEシステムズ株式会社
宮本 忍氏

吹き出し日商エレクトロニクスに期待することがあればお聞かせください。

(宮本氏)
今後、ますます仮想化への対応ニーズは増すことが予想されます。そんなお客さまのご要望に応えていくためにも、今後は他のプロダクトの検証でも協力関係を築いていけたらと思っています。

「CloudNavigate Center」にはサーバー、ストレージやネットワークなど豊富な設備が整っていますので、うまく活用してお客さまのご要望に応えていきたいですね。

両社が協力しそれぞれの得意分野でパフォーマンスを発揮することによって、お客さまのビジネスに貢献していきたいと思います。


エンタープライズクラウド 総合検証施設 CloudNavigate Center(CNC)

日商エレクトロニクスは、エンタープライズクラウドの総合検証施設「CloudNavigate Center(CNC)」を用意し、お客さまに検証環境を提供しています。
本施設を利用し、システム導入前にアプリケーション動作確認やパフォーマンス検証等を実施いただくことによって、より安心して本番システムを導入いただけます。
また、デモンストレーションやトレーニングなどのサービスも提供しております。

*取材日 2010年9月
*記載の担当部署は、取材時の組織名です。

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